『アルクティカ級原子力砕氷船』(ロシア)がかっこよすぎて驚いた
先日、名古屋港で南極観測船ふじ*1を見学しました。その際、あまり展示を見れなかったので、後日、砕氷船について調べていました。すると、目にとまったのがこの写真。
ロシアの原子力砕氷船・アルクティカ級「ヤマール」(⑤番艦)の写真。
(舷側に「ЯMAЛ」の文字がみえます。*2)
船首に描かれた「シャーク・ティース」がキュートですが、これは姉妹艦と識別する目印にもなっているのだそう。
また、写真の船首の下から、氷に大きな亀裂が入ってますが砕氷作業中の様子です(割る時はけっこううるさいらしい)。
このように、氷を割りながら進む能力をもった船が「砕氷船」で、ロシアが圧倒的に所有しているということでした。
①番艦「アルクティカ」 RIA Novosti archive, image #186141 / Nikolai Zaytsev / CC-BY-SA 3.0, CC 表示-継承 3.0, Link
舷側に「アルクティカ(APKTИKA)」の文字(きれいな名前!「北極」の意味だそうです)。
「なんというきれいな船!」
見ための美しさが気に入って、ロシアの「砕氷船」について調べてみることにしました。
「写真集」でもないかな?と探したのですが、みつからず、『世界の砕氷船』という本をみつけたので、早速この本をよんでみました。
この本、専門家の方が書かれているので、かなり難しかったです。
用語がまず分からず、四苦八苦。読むのには、(船舶)工学の素養が必要だなぁと感じました(期待した「カラー写真」は少なめ)。
「南極観測船ふじ」からすると、「ヤマール」や「アルクティカ」はまるでビルを船に積んでいるように見え、まずそこから不思議だったのです。
「 アルクティカ」級とは
【同型艦】6隻
【就役】1974~現在
【大きさ】満載排水量 約 23000-26000トン(砕氷船の中では最大級)
【全長】約150m~160m
【最大幅】30m
【速力】約20ノット
【乗員】乗組員140人、乗客100人(⑤⑥番艦)
そして原子炉を2基積んでいるため、無補給で長期間の航海が可能です。
(原子炉用「冷却水」は周囲が冷たい海水だから、好都合というわけです。)
高出力で氷を割りながら(氷を割るにはものすごいパワーが必要なのだとか。)、100人の乗客を乗せつつ、「北極クルーズ」を行うという。
すごい!猛烈というか、パワーの塊り!
ビルみたいなかたちは?
「北極海クルーズ」を行う⑤番艦「ヤマール」には、客室が50室(1室2名)作られています。
客室の他には、ホール・温水プール・ジムなどの施設を備えており、あのビルのような船体の中は客室・施設となっているわけです。
また北極海を航海し、極夜(白夜の反対)を行くため、見晴らしのきく高さは是非確保したいところでしょう。
(しかし、原子炉を積んで、前方に5階建て位の「ビル」も積んで、船のバランスはいったいどういうことに?ですが。)
砕氷のしくみ
基本、推進力で割るのですが、推進力で割れない場合は一度後退し、全速力で割る「ラミング」(チャージング)という方法をとることも。
氷に乗り上げて、船の重みで割るよう設計されているので、船首と船底の形に特徴があります。また普通の船より、幅広で、そのほか船首部分の材質を特殊にしたり、ぶ厚くしています。
実際、どれくらい氷を割れるかというと、アルクティカ級では連続砕氷:2.3m/3ノット。*3ラミングした時は、厚さ5mの氷も割るということで驚きです。
日本の「砕氷船」
写真は、ハル・ウォッシュ・システムで海水散水中の「しらせ」。雪を溶かし、雪との摩擦を減らすのだそうです。
「しらせ(初代)」 ootahara/ Link
船首部分が特徴的です。
係留されている以外で、日本で見られる代表的な砕氷船に、網走流氷観光の砕氷船「おーろら」があります。
昨夏、網走港で停泊中ではないか?とこの「おーろら」を探したのですが、見つけられませんでした。*4
夏の間の「おーろら」は、知床で「知床クルーズ」に稼働中で、(冬も夏も働いていたのか、働き者の船だなぁ)と妙に感心しました。
こちらは、紋別の流氷観光の砕氷船「ガリンコ」(初代)。おもしろい船です。
ドリルを回転させ、氷の上に乗り上げ、船の重みで氷を割るしくみなのだとか。
(現在は「ガリンコ」②と、来年就航予定の「ガリンコ」③がいる。)
最後に
「砕氷船」、個性があって特殊で、個人的にすごくおもしろかったです。
「アルクティカ級」(⑥番艦以外)は、2019年までに退役予定で、現在は「2代目アルクティカ級」を建造中とのこと。
2019年から順次3隻が就役予定で、「初代」を上回るサイズ、性能になるとの話です。
今、ちょうど世代交代の時期なのですね。いやぁ、また楽しみです。
でもやはり「ヤマール」がいい Pink floyd88 a / Link
‥ということで、『アルクティカ級原子力砕氷船【ロシア】がかっこよすぎて驚いた』でした!以上です、ではまた!
【参考】
『世界の砕氷艦船 写真特集』で、各国の「砕氷船」の写真・解説をみることができます。
『梅沢富美男の美しさの秘密』【色気と純情】【メイク・立ち居振る舞い】【梅沢さん自身の考え方】
最近、梅沢富美男さんの昔の本を買いました。以前、メイク法が気になり、調べたこともあるのですが今回改めて、「梅沢富美男さんの美しさの秘密」を自分なりに考えてみました。
近年の「バラエティー番組」の梅沢さんも大好きですが、「女形」の特に若い頃の梅沢さんにすごく惹かれます(その美しい顔をいつまでもみつめていられるくらいに)。
この「梅沢富美男さんの魅力」はいったい何なのでしょうか?
今回入手した『下町の玉三郎・夢芝居』は梅沢さん、32歳の時の本です。
また、梅沢さんは「写真集」を何冊か出されていますが、その1冊が『梅沢富美男・写真集いちにん十色』です。
「梅沢写真集」の中では手に入れやすい1冊で、38歳のころの梅沢さんが撮られた写真集です。主にこの2冊から探っていきます。
「梅沢富美男の魅力」①【天性のもの】
①ぽってりとした下唇
②肉感的な肉付き
①②のほどよい肉付きは、「色気」のもとになる非常に大切な要素です。
(梅沢さんが「ギスギス細身」とか「ムキムキ筋肉質」であれば、だいぶ印象は違ったことでしょう)。
③「可愛らしい目」
今回、梅沢さんの素顔をじっくり見て驚いたのは、実は「タレ目」なこと。
可愛い「タヌキ顔」をされていることです。「女形」の写真を見ると、こちらは綺麗な「ツリ目」。
(すごい!タヌキ顔からキツネ顔にしている!)
これは、アイラインを目じりではねあげることで、キリッとした「つり目」にみせています。
④「愛嬌」や「茶目っけ」を感じる性格
梅沢さんは8人兄弟の7番目。末の男の子です。
梅沢さんに「愛嬌」や「茶目っ気」を感じるのは、大家族の末で可愛がられたせいかもしれません。
「梅沢富美男の魅力」②【メイク】
①下地
顔の下地は、舞台役者さんの「白塗り」です。
「❝白塗りに熱心になればなるほど顔全体がぼける❞」との発言もあり、「宝塚メイク」なども研究し、メイクをされているとのこと。
②「眉」
(ほどよく)太く、短く、引いています。
◯目の⅔くらいの太さ
◯目の端くらいまでの長さ
「眉を長く描くと老ける」ので、短くキリッと「娘らしいうぶな感じに」仕上げています。
◯「眉角」は10°位
目頭ー目じり間のラインと平行に引いています。
◯「朱(ピンク?)」を入れて、赤みを足す。
◯「2枚目男役」時のメイクは、眉角を20°位で長く引き、さらにキリっとさせている。
③「目張り」(アイライン)
◯上も下もクッキリがっつり入れる(囲み目)
◯目の端ははねあげる
◯アイライン( 目の下・目じり)に、朱(ピンク?)のラインも入れて色っぽく
④「鼻筋」はとおす(ノースシャドウ)
⑤「つけまつげ」
バサバサにつけている(「目張り」が濃い為、「ツケマ」がちょっとわかりづらい。)
⑥「唇」
おちょぼ口にする(ふちは濃く・中は薄く、濃淡をつける。1周り小さく描く)
⑦「横髪触角」
髪の毛を1本、顔の横にハラっと垂らす。縦のラインと動きをいれることで「小顔化」と色っぽさを演出(AKBと同じ)。
こうしてみると一般的なメイクと違い、色の多さはあまりない感じです。赤、黒、白を基本に「際立たす」メイクをされています。
「梅沢富美男の魅力」③【メイク以外の演出】
①額をせまくし「小顔化」
「女形」のカツラをつける際、眉のすぐ上に髪の生え際がくる位、極端な狭い額にしています。
徹底的に顔の余白を少なくし、小顔化。目・口・鼻に、視線を集中させています。
②「衣装」
ドドーンと豪華。(梅沢さんのお兄さんの方針:「舞台衣装と装身具は豪華に!」)
③「愛嬌」「ほほえみ」
(お兄さんいわく)「とにかく愛嬌さえあれば、色っぽさはお客さんが見つけて下さる」
(同)「舞台に出たら、いつも笑っていろ、女形は可愛いく、愛嬌があれば色気なんかあとからついてくる。だからワーッと笑って出ろ」
引用:『”下町の玉三郎”夢芝居』P85
④「表情」
「もの言いたげな風情」で、「純情な娘っぽさ」を。
「半開きの口」で、「色っぽさ」を。
⑤「立ち居振る舞い」
「女形」の動きを梅沢さんのお兄さんが教えるシーンがあるのですが、
「舞台に出たら、肩を落とすこと、腰を落とすこと、猫背にならないように背筋をのばし、あごを引くこと、そして三つ目に切ること*1」
引用:『”下町の玉三郎”夢芝居』P85
また「腰を落とす」時に、少し「腰を突き出すようにすると色っぽい」などは梅沢さんの観察によるものです。
⑤「欠点」を隠すこと
梅沢さんは、自分のことを「女形としては欠点だらけ」と書いています。
骨太、頑丈な体形、怒り型。足はガニ股、指は太い、などなど。
この欠点を隠すのは、やはり「お着物」ということで、体型のあらも隠せ、いくらでも華やかになる着物は、本当に優秀な「民族衣装」だと。
「指が太い」のは、「女形」としては致命的な気もしますが、こちらも、所作で美しくカバーされています。
「女形」や「女性」に対する梅沢さんの考え方
「ただきれいなだけではだめである。男の色気がないと女性のお客さんにはウケないのだ」 引用:『正論』p81
(なぜ綺麗なのかと聞かれて)「それは、僕が女性であることを意識しているからであり、また”こういう女だったら抱いてみたい”と思って演じている」 『正論』p81
「「美しい」は姿かたちよりも、立ち居振る舞いで作られる」
「女性を意識しなくなったら、女性は女性でなくなる。逆に、いつまでも自分が女性として見られているという意識を持っている人は、例外なく魅力的だ」引用:『正論』p144
◯「自己暗示」
メイク前には「すごい2枚目になるぞ」などと暗示をかけること。「顔は気持ちの持ち方で変わる」と。
◯美しくは見えるけれど「いやらしくない」こと。
◯「かっこいい女形」を目指している。
最後に
梅沢さんの美しさは単に「メイク」だけでなく、努力を重ねた総合美であることがよく分かりました。
「姿勢をよくする」や「立ち居振る舞い」だけでもだいぶと印象が変わるかもで、「気を抜かずにがんばろう!」という気持ちにさせてくれました。
タイトルにあげた「色気」と「純情」ですが、「女形」の梅沢さんを見て惚れ惚れするのはこの2つを感じるからなのだと思います。
もしかすると、この2つこそが「最高の女性美」だったのかと遅まきながら感じています。
長年、「女性」を研究した梅沢さんの到達点ならば、一理も二理もあると思うのです。
‥ということで、『梅沢富美男の美しさの秘密』でした!以上です、ではまた!
【補足】
梅沢さんは、オフィシャルブログをAmebaで書かれています。
2013年 5/2の『お待たせしました!』という記事で、「半顔メイク」の写真をアップし、その違いぶりやメイクが話題になりました(右側メイク、左側素顔の写真)。
『戦国の山城・岐阜城』(後編)(『麒麟がくる』ドラマ館)(斎藤道三、織田信長)
前回ブログ『戦国の山城・岐阜城』の(後編)です。岐阜城内の展示、「麒麟がくる大河ドラマ館」、織田塚(円徳寺)、岐阜のお土産(御城印、「信長のえびしょっぱい」、道三トートバッグ)などを載せています。
写真は南方面。写真左端に名古屋のビル群が少し写る。パタパタと信長の永楽銭の旗印がなびき、見晴らしもよく絶景(これでは攻めてきてもまる見えだけど)。
①「岐阜城」の展示
信長時代に焦点があてられていて、当時の城の様子を復元したCGに目がくぎづけに。
発掘調査では、庭園遺構が7つも発見されたのだとか。趣向をこらした庭園は、富と権威の象徴で、時代の流行でもあったのかと想像。
山の麓の土地は、今見るとそんなに広くもない気もするのだけど。
山麓にある高さ35mの岩盤からは2本の滝を落としていたといい、アトラクションで来客の度肝を抜いていたようす。
この他、信長の居館跡から出土した「棟板瓦」の展示があり、大きくて(1辺28cm)華美なもので、目を奪われる。
牡丹文が女性的で可愛かった(ちょっとみたことないような瓦)。
②岐阜「大河ドラマ館」
ドラマ館の内容は、出演者のインタビューやメイキング映像、衣装の展示などで、目玉はドラマに使われた「道三の館・大広間」の展示。
波頭の板絵がかっこいい素敵な部屋だけど、どこか陰りがあるような。
(毒殺とか裏切りとか企みとか人間模様とか、色々なことがこの部屋に詰まってると考えると、少しだけ胸がジーンとしてしまう。)
元木・斎藤道三の格好良さにほれぼれした後、ドラマ館横にある「みやげもん処」へ。
(食事スペース「うまいもん処」もその隣りにある)
土産屋前の「道三・信長・光秀」パネルがかっこいいけど、美化がすごい。
この「みやげもん処」には、岐阜や「大河ドラマ」関連の様々なお土産が並べられていて、中でも欲しくなったのが「道三エコバッグ」だった。
黒地に、道三の家紋「二頭立浪紋にとうたつなみもん」と「dousan」のロゴがシンプルにプリントされた潔いデザインのもの。
この日は買わず、後日ネットで注文。
【サイズ】37cm×36cm 【素材】綿100% 【定価】1100円
ちなみにこの「二頭立浪紋」は道三自身の考案なのだとか。
潮の満ち引きを「戦の駆け引き」に見立て、右3、左2と飛ぶ飛沫が違うのは「この世には割り切れるものと、割り切れないものがある」を表しているのだそうだ。
(何やらかっこいい逸話で、もう道三ファンになってしまいそう。)
③織田家ゆかりの寺「円徳寺」(岐阜駅前)
そして帰り道、岐阜駅前の「織田塚」(円徳寺)へ寄ってみた。
1547年、織田信秀(信長の父)が「加納口(井ノ口)の戦い」で負け、その戦死者が葬られた塚だという(死者5000?改葬墓。)。
また、円徳寺には信長寄進の梵鐘があったり、信長の孫「秀信(三法師)」が剃髪をした場所であったりと、織田家4代を偲べるお寺となっている。
【住所】岐阜市神田町6-24
④岐阜みやげ
岐阜のお土産を何にするかで帰りにいつも悩むのだけど、この「信長のえびしょっぱい」を買うことも多い。
名前通りの甘じょっぱさでサクサクしっとり、ビールのおつまみにもなる。軽くて運びやすいのもオススメ。
ということで、岐阜城の展示、「大河ドラマ館」、織田塚(円徳寺)、岐阜のお土産などを紹介しました。以上!『戦国の山城・岐阜城』(後編)でした。ではまた!
『戦国の山城・岐阜城』(前編)(チャート、パワースポット)(斎藤道三、織田信長の山城)
岐阜城のある金華山(きんかざん・329m)は楽しめるポイントがいくつもあり(チャート、パワースポット、絶景・夜景、長良川、リス村)、万人に愛されている山です。
岐阜城(稲葉山城)
岐阜城は、長良川河畔にそびえる金華山上(239m)にあります。
織田信秀(1510-1551)・信長親子が欲しくてたまらなかった戦国の城。
フラットな土地である尾張国側から攻めていくと、山の上から行動はまる見えで、攻城はさぞかしやりにくかったろうと想像。
信長もせめあぐね、奪取するまでに10年くらいかかっています。*1
今でも、名古屋から岐阜へ向かう途中は、濃尾のうび平野の平たんな風景で、それが岐阜に近づくにつれ、美濃の山並みがみえはじめ、その最前線にある金華山がズドーンとしています。
当時も(随分高いところにあるなぁ)、と戦意をくじいたことでしょう。また山容のせいか、標高より高くみえる山城です。
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地図をみると、城の北側には長良川があり、一番攻めやすいのは城下町のある西側。
この城下町、斎藤道三の時代は「井の口」と呼ばれていて、なんと『古事記』にもすでに「井ノ口」の名前で登場しているのだとか。
昔から、人が居住する場所だったことにも感心。
チャート(金華山は昔の海の底)
この説明板どおり、金華山はチャートがむき出しで登山道がゴツゴツで、ちょっと歩きにくい山です。
しかし、以前のブログで書いた金生山(きんしょうざん・大垣)と同じく、金華山もプレート移動による昔の南の海の底を感じることができる場所となっています。
登山道は4つあり、まるで険しさが違うのも金華山の面白いところ。
戦国時代から、すでにこの4本の道は通っていたそうで、合戦の度、ここを敵味方が入り乱れて戦ったのかと思うと(足場が悪いのにすごいなぁ)と昔の人に感心する。*2
①『七曲がり道』 昔の大手道(道三、信長も歩いた)。約1時間。
②『百曲がり道』 40-50分。
③『めい想の小道』 1時間。後半に急傾斜面。
④『馬の背』 30-40分。すごく険しい。
きちんと装備をすれば、③と④も大丈夫。また、簡単に登りたい人にはロープーウェイもあり。
パワースポット「福閻魔堂」
山頂部にある福閻魔ふくえんま堂。
「金華山は山自体がすごいパワースポットで、風水の地龍の力が強い」と聞いたことがありますが、*3
以前、この福閻魔堂で会った人に、「ここはすごいパワースポットだから、お札をもらっていったほうがいいよ」と教えてもらって以来、金華山に登ると必ずお参りし、お札を頂くようになりました。
この福閻魔堂まできたら、天守閣はもうそこです。
岐阜城の中は展示施設となっており、岐阜城の歴史、織田信長の時代に焦点をあてた説明や復元CGが充実しています。
「岐阜城」
【入場料】200円(天守そばの「岐阜城資料館」との共通券) 【休み】年中無休
山頂からの眺めはほんとうに絶景で、下界のことが頭からふっと消える。
後編につづきます。
『可愛い紙の箱』7つ【萬々堂通則・くまもと菓房・廣貫堂・くすしそば本舗まるぜん・ヤマイいと福・孫六煎餅本舗・鈴屋】
以前にも紙の小物を紹介したことがありますが、今回は、可愛いお菓子などの紙箱を紹介したいと思います。
和菓子の箱、椿箱、薬箱、漆器風箱など、どれも趣きのある可愛い箱ばかりです。
- ①「糊こぼし」の箱(萬々堂通則)(奈良市橋本町)
- ②「花手箱」(くまもと菓房)(熊本市)
- ③「くすり箱(赤箱)」(廣貫堂)(富山市)
- ④『越中赤箱くすしそば』(くすしそば本舗まるぜん)(富山市)
- ⑤「津軽塗り風箱」(ヤマイいと福)(青森市)
- ⑥「孫六煎餅」の箱(孫六煎餅本舗)(岐阜県関市)
- ⑦「デラックスケーキ」の箱(鈴屋)(和歌山県田辺市)
- 最後に
①「糊こぼし」の箱(萬々堂通則)(奈良市橋本町)
季節限定商品「糊のりこぼし」の箱(2月~3月中旬のみ)。
糊こぼしは、紅白の椿のかたちをした愛らしくかわいいおまんじゅうです。
外箱もお饅頭も、椿モチーフがとっても可愛い!
「糊こぼし」は、萬々堂さんのサイトで、期間限定で買うことができます。
また、萬々堂さんには、「ぶと饅頭」という遣唐使が伝えた「唐菓子」を模した珍しいお菓子も販売されていますが、こちらも天平時代人気分が味わえる素敵なお菓子です。
②「花手箱」(くまもと菓房)(熊本市)
同じく椿柄の「花手箱」は、熊本菓房さんのお菓子を詰めた箱ですが、あまりの可愛さに目がくぎづけになるもの。
最初、この紙袋を持っている人を見かけて、「あの可愛い袋はなんだ?」と慌ててネットで探しました。
下記は熊本菓房さんのサイト。
「花手箱」のもとは、熊本県人吉市の郷土玩具「椿箱」で、可愛い可愛い小物入れです。
③「くすり箱(赤箱)」(廣貫堂)(富山市)
「反魂丹はんごんたん」で有名な富山の薬メーカー・廣貫堂こうかんどうの昔懐かしい赤い薬箱です。
この赤色が妙に色っぽいというか、こっくりとした実にいい赤いろなのです(薬箱に色気があるというのもへんな話だけど)。
そして、ものすごく頑丈で(子供がのっても潰れない?)、値段が安い(1650円)というのもオススメなところ。
以前は、楽天のサイトで購入することができたのですが、2021年11月現在、売り切れ中。
④『越中赤箱くすしそば』(くすしそば本舗まるぜん)(富山市)
こちらも赤い薬箱で、富山のおそばやさん・くすしそば本舗まるぜんの蕎麦セット入りの箱。
赤箱に入った「薬膳そば」という、富山らしさがてんこもりの商品。
贈り物にもらってもあげても、赤い箱を通して気持ちが伝わりそう(お蕎麦も美味しいし)。
下記の「まるぜん」さんのサイトより、通販で買うことができます。
⑤「津軽塗り風箱」(ヤマイいと福)(青森市)
いと福さんの「津軽塗り風箱」は一目ぼれで、思わず2箱買ってしまった思い出のある箱。
まるで竜宮城のような外箱には、津軽塗の「唐塗からぬり」というデザインがを使われています。
中に入っていた、青森らしい「りんご最中」も美味しくておすすめです。
また、いと福さんの「くじら餅」「雲平うんぺい餅」というお菓子も気になるお菓子です。
⑥「孫六煎餅」の箱(孫六煎餅本舗)(岐阜県関市)
関の孫六まごろくは、岐阜県関市で活躍した有名な刀匠で、その孫六にちなんだ瓦せんべいが「孫六せんべい」。
「鉄」をイメージした箱も面白いし、せんべいが刀の鍔のかたちをしているのにも心ひかれます。
⑦「デラックスケーキ」の箱(鈴屋)(和歌山県田辺市)
鈴屋さんのデラックスケーキの入った箱。
デラックスケーキは、ホワイトチョココーティングをされた激うまケーキ。
個包装の銀色の包みもレトロでたまりませんが、箱の方は実に可憐。
なよなよとした美少女のような風情が漂います。
最後に
というわけで、可愛い紙の箱を7つを取り上げました。
外も可愛い、中も美味しい。2つのことが手に入るぜいたくなものばかりで、取り寄せると幸せ感がはんぱありません。
興味を持った方は、サイトなど、どうぞ覗いてみて下さいな。
ということで、以上、『可愛い紙の箱7つ』でした!ではまた!
【仮説】「日本1汚い港」は名古屋港?
先日、名古屋港にでかけた際、名古屋港の汚さを再確認してきました。
日本の有名な港湾(横浜、呉、佐世保、舞鶴、釜石、横須賀、下田‥)をみてきた結果、名古屋港が1番汚いのでは?とずっーと思っていました。
でも実際のところ、どうなのでしょうか?
思い出(?)の「金鯱号」
名古屋港には、かって「金鯱きんこ号」という尾っぽをあげた金しゃちスタイルの超絶バランスの悪い遊覧船がありました。*1
このあくの強い「金鯱船」乗ってみたさに、名古屋港遊覧に乗船したことがあります。
そして、その金シャチ船から見える海の汚さに「トンデモ驚いた」ことを覚えています。航跡に浮かんでは消える茶色の泡(しぶきすら危険そう‥)。
外海まで行かず景色も見えず、名港トリトン(橋)の手前で折り返す、閉塞感いっぱいの遊覧ルート。まったくなにも見えません!
海というより「茶色のプール」に悲しくなり、あれ以来2度と名古屋港遊覧はしていません。
それから何回か名古屋港を訪れましたが、海がきれいになった印象は一向なく、近年報道された「お台場」の水の方がまだきれい(?)な気がしたものです。
どこかにないかな?「汚い港ランキング」
私の仮説(名古屋港が1番汚い?)を証明するためには、「港の水質調査のランキング表」を探せばいいんじゃないのかな?と考え、探したのですが、出てくるのは「全国海水浴場汚い水質ランキング」や「河川の水質ランキング」 などでした。
取水をする「河川」や、遊びに行く「海水浴場」の方がみんな気になるし、記事でも特集するのです(「港」はみんな興味ない?)。
「港」個々のデータはあるが見づらすぎる!
「港の総合ランキング」は見つかりませんでしたが、「港」個々にしぼって探せば、水質の情報は出てきます。例えば、名古屋港の水質はこんな具合。
名古屋港N-1地点の水質データ(引用:『名古屋港管理組合』のサイトより)
「‥わかりづらい!健康診断の数値?」
一般の人間にも分かるように、健康診断みたいに「総合判定」でもつけてくれたらいいのに!
水質データは公開されているから、日本の各港の情報を全部自分で集めて、環境項目ごとのランキング。さらにそこから「総合ランキング」を作ったらいいのでしょう。
「しーん!(それは大変‥)」
(先ほどあげた「河川」や「海水浴場ランキング」も、環境省などの公開データもとに雑誌の編集部が作っているのですから。)
「うーん!(無理かも‥)」
ちなみに、「名古屋港管理組合」のサイトでは、「名古屋港の港湾区域内では、日常生活において不快感を感じない程度の水質が保たれています」(2018)との言葉を選んだ表現でした。
名古屋港は、不快感すれすれのラインは厳守?されているようです。
Emran Kassim / Link
下水場があるのに、なぜ海は汚れるのか?
1つ疑問だったのですが、「下水処理場」があるのになぜ海は汚れるのでしょう?
生活排水は「下水場」に送られ、処理後、川に流され、海へでます。
きれいにして戻してくれてるはずなのに、なぜ汚いのでしょう?とても不思議です。
考えられる理由としては、
①「工場からの産業排水?」
最近は、工場でも排水処理対策が取られ、以前より綺麗になってるとのこと。
②「昔の浄化槽(単独浄化槽)の使用がいけない?」
し尿の処理のみで、生活排水の処理をしてないタイプの浄化槽がある?でも新規の設置はできなくなり、「合併処理浄化槽」への転換を促進中とのこと。(そもそも旧型がそんなに多いものなのか?)
③「下水場の処理能力をこえると、下水をそのまま海に流すことがある」
これは豪雨が降った時などの話。
「合流式」という下水道は、雨水と生活排水を一緒に流すため、豪雨などで一気に水が下水場に流れこむことそのまま処理なしで放流をするのだとか。*2
「下水場」も万能じゃないはずで、その処理能力を考えて、私たちも生活排水を減らすことがやはり重要なのかなぁと感じます。*3
しかし、上にあげた以外にも何らかの「排水」が流れこんでいるのでは?と、依然思うのです(排水源を特定すること自体難しそう)。
さいごに
結局、 「日本1汚い海は名古屋港?」は仮説のままでした。
東京や関東の港には、ものすごいところもあるのかもしれません。*4
もう1つ、「名古屋港が汚い原因」は地形、その湾の形にもありました。伊勢湾の奥で、そもそも水の循環がしづらい典型的な「閉鎖性水域」で、汚れやすい港なのです。
「港が汚いのは、まあしょうがない」「港は色々流れこむし、しょうがない」と私を含め多くの人が、港に対して無関心になっている。きっとこれが1番の問題で、
海がきれいなことほど嬉しいことはないはず、と深く反省しながら、以上、『【仮説】「日本1汚い港」は名古屋港?』でした!ではまた!
コンテナ船やタンカーの風景もいいものだ Julius SilverによるPixabayからの画像
【可愛いカゴ柄のエコバッグ】「クーラーバッグ パニエ(SPICE OF LIFE)」買ってみました
7月からのレジ袋有料化をきっかけに、新たにエコバッグを購入しました。
選んだのは、可愛い籠柄のエコバッグ『バカンス クーラーショッピング トートバッグ パニエ』(SPICE OF LIFE)という商品(商品名長すぎっ!)。
まるでピクニックに行くみたいな、バスケット風保冷バッグです。
使った感想
◯想像以上に大きくて、丈夫(米10kgくらい入れて運べる)。破れることすら考えにくいしっかりとした縫製。
◯厚みがある。その分少し重く、かさばる。
◯買い出しのほか、アウトドア・キャンプにも使えそう。
◯形が四角で底もしっかり。ケーキやお寿司など水平を保ちたいものにもいいかも。
◯撥水加工で水をはじくだけでなく、汚れがつきにくい生地。
◯買い出し用のエコバック。バックの中にちょっと携帯しておきたいようなエコバックとは違う。
下記は、SPICE OF LIFEさんのサイトです。「バカンス」で調べると一連の商品が出てきます。
ちなみに、ダイソーで売っているものの中にもこの籠柄に似たのがあります。
ダイソーのは軽そうで、これはこれでいいなと思う。
今までのエコバッグ
わたしごとですが、今までに使っているものはたいへん派手で、服と合わなくて悩む、という新しい問題・悩みを生んでいました。
このしょーもない悩みを解決するには、エコバッグはシンプルにしなければいけなかったのです。
ということを今さら気づいた結果、カゴ柄のような服とケンカしないデザイン選ぶ今があるわけですが。
若い時、花柄のトップスに水玉のスカートみたいなおばさんを見て、「なぜあの着方になるんだろう?」と疑問に思ったものですが、派手好きというか「柄もの好き」というか「自分の好きなものを全部着た結果、ああなった」とやっと最近分かってきました。全部ガラガラにならないように自分も気をつけよう。
ということで、『可愛いカゴ柄のエコバッグ買いました!』でした!以上です、ではまた!
「ソフトシェルクラブ」(脱皮直後の柔らかい蟹)をはじめて食べました!(レッドロブスター・名古屋港店)
名古屋港にある「レッドロブスター」さんは、おいしいロブスターが食べられるお店です。先日、キャンペーン中だから行こうと誘われ、食べに行ってきました。その際、噂に聞く「脱皮直後の柔らかい蟹のフライ」を見つけたので、食べてきました。
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①「ロブスターキャンペーン」
「ライブロブスター1尾注文でもう1尾プレゼントというキャンペーン中だから、2人で行って1尾注文すれば、もう1尾が無料で食べれるよ!」といわれ、たしかにかなりお得な内容なので、お昼に待ちあわせてお店に向かいました。*1
お店の込み具合はそこそこで、予約もしていたのであっさりと席に座り、レッドロブスターさんの豪華なメニューに目をとおします。
この時は、父がささっと「ライブロブスター」(左下)を注文してくれたのですが、右下の「ウニソース」がじつに美味しそうで、心に残りました。
ライブロブスターを注文すると、店員さんが生きているのをみせにきてくれます。青光りしてて綺麗です。
入り口にはロブスターのいけすががあり、ロブスターたちをみることもできます。
ここから、提供はすごく早く、あっというまにオーブンで焼き上げられ、まっぷたつにされてでてきました。
シンプルかつ贅沢な料理です。ロブスターの味噌がまた濃厚でとても美味しい。
ついているたれは、オリーブオイルベースでした(たぶん)。
家では甲殻類は茹でてしまいますが、茹でるより焼きはいいな、香ばしいなと思ったことでした。
こちらはパーナ貝。パーナ貝って何だ?で注文してみます。
食べてみると、くせのないあっさりとした貝で、見ためや味がムール貝に似た感じでした(両方ともイガイ科の貝)。
玉ねぎ・パプリカの野菜を刻んだマリネソースがいい感じのしゃれた料理でこれも美味しかった!
そしていよいよ、脱皮ガニのフライです!
横幅10数cmくらいでしょうか。もともとそこそこ大きい蟹だったと思われます。ハンバーガーにはさんだらいいかもしれません(実際、バーガーにして食べるらしい)。
父と半分こにして食べてみます。
今まで食べたことのない食感に驚愕!
甲羅の固さなどみじんもなく、少しだけパサっとしてフカフカフガフガ~(というイメージ)。とっても柔らかいフライです。
蟹本体に旨味があるので、何もつけなくてもおいしく食べられます。
食感が伝えづらい料理ですが、「もう1回食べたいか?」と聞かれたら、もちろん食べたい!そんな美味しさ。
強いクセがないので色んな食べ方ができそう。カットしてパスタの上に、パイやピザに入れたり、グラタンやカレーの上にのっけてもよさそう。
②【疑問】ソフトシェルクラブはどこで売ってるのか?
◯脱皮直後の蟹をいったいどうやって手にいれるのか?
ちょっと不思議だったので調べました。
結果、楽天やamazonに冷凍タイプのものがたくさん売られていることがわかりました。
ネットで買えることにも驚いた!
これらはミャンマー、タイ、インドネシアなどの蟹工場で養殖されていて、カゴに蟹を1匹づつ入れ、脱皮を監視。脱皮したら冷凍、出荷という手順のようです。
その際、目玉・ガニ・エプロンを取り除き、下処理もしてくれるので、私たちは揚げるだけでおいしいソフトシェルクラブが食べられる!というわけです。
簡単なので、ネットで買って家で作るのもいいかもです。
③【閉店】「レッドロブスター」(名古屋港ガーデンピア店)
※2022年1月末に閉店したということで、残念ながら名古屋港店はもう行けなくなりました。
【住所】名古屋市港区港町1-7 (地下鉄名城線「名古屋港駅」徒歩5分)
【営業時間】11時-21時 【定休日】不定休
予約をすると窓際の席にしてくれ、名古屋港を見ながら食事ができますが、肝心の名古屋港は沖が遠く、視界が悪く、海が茶色なのはかなり残念。
レッドロブスターさんは、何を食べても美味しいお店です(牡蠣から肉から、ピザにパスタ、カレーまであり、メニューも充実)。また国内20数店舗あり、行きやすいのも魅力。
この時味をしめて、翌年の2021年・6月のキャンペーンにも訪れたレッドロブスターさんですが、行けなくなってしまったことを残念に思いながら、
『ソフトシェルクラブをはじめて食べました!』でした!以上です、ではまた!
*1:このキャンペーンは大体例年6月に行っているようで、2021年も6月でした。
【豊川稲荷のおみやげ】 「いなほ寿し」「宝珠まんじゅう」、豊川稲荷のお守りなど(愛知県豊川市)
先回ブログでは’豊川稲荷’について書きましたが、豊川稲荷といえば、おキツネさんということで「稲荷寿司」。お揚げを使った「おきつねバーガー」。
そのほか、「宝珠まんじゅう」(喜楽)。ご当地メーカー「ポンポコラーメン」(山本製粉)、豊川稲荷のお守りなどのお土産を載せています。
①門前そば 山彦さんの「いなほ寿し」
豊川稲荷門前にある’門前そば 山彦’さん。創業100年の老舗でいつも賑わっています。
お店で麺類(そば、きしめん等)を食べたり、甘酒の美味しさに舌鼓をうつのもいいのですが、やはり1番の人気は「いなほ寿し」。
これ美味しいのです。特にわさび味が。
五目稲荷のほうは、ひじき・人参・しいたけ・クルミ・竹の子の5種の具材と’ご利益’も入っているのだとか。量も十分で食べ応えあり。
②「おきつねバーガー」おきつね本舗
その山彦さんの隣にあるのが、「おきつねバーガー」で有名な’おきつね本舗’さん。
おきつねバーガーって何だろう?ですが、バンズに油揚げを使ったバーガーで2007年に誕生しています。
こちらも行列ができるほど人気でした。
味は、外のお揚げがしっかり主張していて、ここだけでしか食べれない珍しい味わい。かたちこそハンバーガーですが、まったくの別物・別食感と思って食べるのが◯
③「宝珠まんじゅう」喜楽
さきほどの「山彦」さんの向かいにあるのが、’宝珠まんじゅう’の喜楽きらくさん。
’宝珠まんじゅう’は、どら焼きみたいな生地の中にこしあんが入ったおまんじゅうで、宝珠のデザインがいかにも’お稲荷さま’な、ご利益のありそうな可愛いお菓子。
【宝珠まんじゅう】10個1080円(5個入りなどもあり)
同じく喜楽さんの「きつね面せんべい」の古風な図柄にもこころ惹かれます。見開いたまっすぐな瞳。しっかりと生えた歯。アピール感つよっ!
宝珠まんじゅう | 喜楽グループ - 豊川市、犬山市にて銘菓宝珠まんじゅうを販売しています。
④豊川稲荷のお守り・おみくじ
おみくじ
豊川稲荷のおみくじは少し大判で、’豊川’の字が入るのもちょっと嬉しいポイント。
今回は「福銭」というお守りを頂いてきました。福銭の説明は特になかったのですが、お財布に入れたりの金運アップ?
福銭をよく見ると2匹のお狐さんと真ん中に宝珠が配され、いかにも’お稲荷さんで’いい感じ。
上は「宝来ほうらい鈴守」というもので、宝珠のような形をした鈴のお守り。ご利益は邪をはらい、開運・金運など。デザインが珍しいかと思い、頂いてきました。
これ以外にも迷うほどたくさんのお守りがあります。
下記から、豊川稲荷の授与品を見れます。
https://www.toyokawainari.jp/worship/amule/
これらのお守りを調べているうち、東京にも「豊川稲荷・東京別院」(港区元赤坂)があり、お守りは共通かと思いきや、「東京別院」の方が授与品がすごくたくさんあったのも発見でした。
いいなぁ、東京!
⑤「ポンポコラーメン」(山本製粉)
この’ポンポコラーメン’、愛知県ではみるのですが、他の地区ではどうなのでしょう?
インパクトのある商品名と(キツネではなく)タヌキのキャラに引かれて、ついつい買ってしまうご当地ラーメン。
しかし、製造元の山本製粉さんが、豊川稲荷のある豊川市の会社であること、今回初めてしりました。
山本製粉株式会社 | ポンポコラーメンでお馴染みの山本製粉です。
味は家族いわく、辛いと。みためは具の無い素ナポリタン。
ねじりはち巻きのタヌキは、’たぬき親父’というキャラなんだとか。
(反射でたぬきの顔が消えてもうしわけない)
味はうーん、好き好きかな?
最後に
ということで、豊川稲荷の個性のあるお土産を紹介しました。
最近は、変わり種のお稲荷さんを売るお店も増え、そのお稲荷さん食べ歩きできたりと町の様子にも変化があります。一方、昔からのお土産もやはり捨てがたい、と。
【豊川稲荷】 今川義元の痕跡と金運のパワースポット「霊狐塚」(愛知県豊川市)
前回ブログの菟足うたり神社、砥鹿とが神社の帰り、愛知県で有名な’豊川とよかわ稲荷’に参拝しました。お祀りされている’吒枳尼天だきにてん’という女神様や豊川稲荷と今川義元の関係。パワースポットとされる霊狐塚などを見ていきたいと思います。
下記は前回ブログ。
「本殿がどうも善光寺に似てる気がする」ということで、写真で見比べてみました。
似てるけれど、よく見ると違って、年代も全然違いました。
(豊川稲荷の本殿は、1908-1930年の完成。善光寺は1707年の完成です。)
ということで、お稲荷さまで有名なのですが神社ではなく、妙厳寺というお寺です。
ご本尊の千手観音がお祀りされた際、その鎮守の神に「吒枳尼天だきにてん」という異国の女神様がお祀りされました。この吒枳尼天が稲荷信仰と習合をし、’豊川稲荷’と呼ばれて、現在ではご本尊様よりも有名になっています。
【豊川稲荷の面白いポイント】
①立地の謎
現在、駅からまっすぐ歩くとぶつかる豊川稲荷ですが、最初に建てられたのは円福ケ丘という場所であったといいます。*1
今の場所への移転は、元禄(1688-1704)までに完了したといい、今の豊川稲荷はたいへんフラットな場所にあります。
そのせいか少し違和感。古い寺社は、自然豊かな場所や山に建てられ、杜などを持っていたりするものですが、現在の「豊川稲荷」には木々こそあれ、町の中の大きなお寺といった感じなのです。
江戸時代に移転してきたということで、なるほどと思ったのですが、すると、その移転の理由はいったい何だったのでしょうか?
現在地は「伊奈街道」や「姫街道」の側にあり、そうした立地も関連しているのか?以前あった場所がはっきり分かれば、移転の謎がとけるのかもしれませんが、今の段階では不明です。
②今川義元寄進の山門
豊川稲荷に残る最古の建物で、当時のお寺の伽藍の整備をしたのがあの今川義元(1519-1560)といい、すると彼が17才の時の寄進で、今川義元の青年時代の建物が残っているということにも驚きます。
その17歳の時、義元は今川家の当主を継承しています。
ここで、少しだけ義元についてみてみたいと思います。
もともと今川家の3男であった義元は、幼くしてお寺にやられ、僧侶として修業していました。そして、兄に呼ばれて駿府に戻ったのがその17歳の時。しかし不思議なことに、戻るとすぐに長兄が急死し、同じ日に次兄も急死します。
こうした異様の死の後、3男の義元に当主の座がめぐってきます。
義元17歳の1年は、還俗をし、今川家を継承して当主になり、お寺の寄進も行った、怖ろしく多忙な1年だったと想像できます。
そして、1560年の桶狭間の戦いで討たれるわけですが、残された義元の胴体は、家臣たちにより駿府をめざし、運ばれていきます。
しかし腐敗が早く(現在の6月ころ)、しかたなくこの豊川稲荷の近くにあった’一色城’(豊川市牛久保町)に埋葬をしたといいます(60km位搬送した感じ?)。
豊川稲荷は、当時の今川家の三河への影響力。義元の青年時代。桶狭間での死など、今川義元という人間を身近に感じられる場所となっています。
③お稲荷さんのくわえる「巻物」について
「巻物」については、後続ブログで書いています。
④珍しい卍鳥居
境内の参道の石鳥居ですが、鳥居を横から見ると(笠木のところに)「卍」の彫られた、たいへん珍しい鳥居です。
これらは、もともとは江戸末頃の東海道に置かれていたものが境内参道に移転してきたということで、神仏習合時代の名残です。
⑤霊狐塚
’霊狐塚’れいこづかは、境内北側、奥の院の近くにあります。
途中の参道には、献納されたお狐さんの石像がびっしりと並びます。
眼光するどいお狐さんが多いのですが、時代によってお狐さんの顔の表情には差があるのだそうです。昭和はきつく、平成はやさしい?
これら石像は、願いがかなった参拝者によって奉納されたもので、こうしたことから’パワースポット’と呼ばれています。
この霊狐塚の黒い溶岩のところで硬貨を見つけると「お金もちになれる」という噂があるそうで、休日には人だかりができるくらい人気なのだとか。
(お賽銭をはさんでいく人がいるから?)
というわけで、吒枳尼天や今川義元を中心に紹介した『今川義元の痕跡と金運のパワースポット』でした!以上です、ではまた!
続きの『豊川稲荷のお土産編』もあります。
*1:川の近くにあった高台だという。