物欲子(ぶつよくこ)のブログ

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(おもに)物欲ぶつよくの記

埋葬・お墓

豊臣秀頼の首は生きたアサリとともに埋葬をされたのか?(大阪城三の丸の発掘調査)(書籍『秀頼の首』より)

『秀頼の首』という入手の難しい本があります。この本、1980年の大阪城の発掘調査で、豊臣秀頼(1593-1615)の可能性のある頭蓋骨を発見し、その異様な埋葬の状況を記した書物です。 しかし内容を知りたいと思ってもレビューも少なく、どんなことが書かれて…

「京都の有名なお墓巡りがしたい②」(「秀次悪逆塚」瑞泉寺、「阿弥陀寺」)

前回ブログ、『京都の有名なお墓巡りがしたい』の後編です。 後編では、秀次の「悪逆塚」のある瑞泉寺、信長のお墓のある「阿弥陀寺あみだじ」の2つをお参りしています。 butuyokuko.hatenablog.com [http://:title] ①「瑞泉寺」(中京区) 瑞泉寺の入り口と…

「京都の有名なお墓巡りがしたい①」(秀吉の眠る「阿弥陀が峰」・鳥辺山墓地・耳塚など)

京都の有名なお墓巡りがしたい、ということで、先日、京都に行ってきました。 朝鮮の役の際の「耳塚」。秀吉の眠る「阿弥陀ケ峰」。行きたかった清水寺の下にある鳥辺山墓地。 また後編では、秀吉の甥・秀次の「悪逆塚」。信長のお墓のある「阿弥陀寺」と見…

【疑問】「平安京にはなぜ死体が多いのか?」(「死骸都市平安京」は本当か?)(『死者たちの中世』(勝田至)より)

平安時代は、放置死体が特に多かった時代のようです。平安京やその周辺には死体がゴロゴロする場所もあったと伝わります。 なぜ死体をすてるのか?ごく近所にすてる事すらあったようですが、それは心理的に問題はないのか?といった疑問を主に『死者たちの中…

【書籍】ルポ『土葬の村』(高橋繁行)の感想【なぜ土葬は消えたのか?】【近畿圏に残る土葬と現代の土葬事情】

今年(2021年)刊行された本の中に『土葬の村』という本があります。30年に渡り、土葬を追った記録ということで大変期待をしていました。 内容は、村落共同体の土葬を直接取材したもので、その取材された土葬はもうその村最後の土葬になるのではないか?と思…

高山城址『穴弘法』の雰囲気が怖い。鎌倉の『やぐら』そっくりなじめじめとした不気味さ(岐阜県土岐市)

3月、下した街道を歩いた際、街道沿いの「高山たかやま城跡」(土岐市)を訪れました。現在、散策できる城跡として整備されていますが、ここにある「穴弘法あなこうぼう」というお寺・場所が、鎌倉の「やぐら」に激似なこと。また、そのじめじめとした、た…

「珍しいお墓や変った埋葬方法について考える【後編】」(④藤ノ木古墳、⑤豊臣秀吉の墓、⑥尾張藩祖の廟、⑦大阪 一心寺のお骨仏)

前回ブログからの続きです。興味のある珍しいお墓、変わった埋葬法を見ていきます。 後編では、「藤ノ木古墳」「豊臣秀吉の墓」「尾張藩祖のお墓・源敬公廟」「大阪・一心寺のお骨仏」の4つを取り上げました。 butuyokuko.hatenablog.com ④「藤ノ木古墳」(…

「珍しいお墓や変った埋葬方法について考える【前編】」(①モヨロ貝塚、②舟葬、③盤状集骨墓) 

お墓や埋葬について関心をもっています。 主に縄文時代~江戸時代の古いお墓ですが、お墓からは分かることは多いため、(勇気を出して)できる限り、見に行くようにしています。 今回は興味深いお墓、埋葬についてを見ていきたいと思います。 お墓に興味があ…

「逆柏手(裏拍手)」「逆さごと」「逆打ち」「逆さの埋葬」「養老天命反転地」【逆さの本能的な恐怖を考える】

風習や葬送などで「反対に行う、逆さに行う」事例をしばしば見ます。 逆さということに本能的にすごく怖さを感じるのですが、今回は逆さについて思いつくままにあげ、なぜ怖いのかを?探ってみたいと思います。 逆さの代表?「逆さ富士」 sayamaによるPixaba…

【生駒屋敷(小折城)】【久昌寺】【吉乃の荼毘地】【宝頂山墓地】信長と生駒吉乃をめぐる旅(愛知県江南市)

今回は、愛知県江南こうなん市を歩いた際に寄った生駒屋敷跡(信長の妻・吉乃の実家)、久昌寺(きゅうしょうじ、生駒家の菩提寺)、吉乃きつのを荼毘にした場所、宝頂山ほうちょうざん墓地など、生駒家の史跡を見ていきたいと思います。 butuyokuko.hatenab…

島原藩主「深溝ふこうず松平家墓所」の神殿型の墓石や、大名墓がすごい(愛知県額田郡幸田町)

ま今回は、三河の深溝ふこうずという場所に行ってきました。この深溝は、深溝松平家*1 があった所で、その菩提寺・本光寺ほんこうじには、珍しい神殿型の墓石群があり、整然と配置された大名墓の威厳とともに驚く光景となっています。 [http://:title] 深溝…