以前ブログで書いた切実な問題「高所恐怖症克服」の続編です。
「橋を渡る」「登山」を克服するため、先回ブログ以降に行ったこと、思ったことなどを書いています。同じような悩みのある高所恐怖症の方に読んでもらえたら嬉しいです。
前回書いて気づいたこと
前回ブログに書いたことで、「勝手に恐怖症になってるだけ」という気づきもありました。
①誰かと一緒にでかけることが1番
私は山でも旅行でも1人で行動していますが、この1人の行動がどうも恐怖・心配をあおっているようだと気づきました。
高所恐怖症があまりひどい場合は、誰かと一緒に行ってもらうことで自分を安心させ、それを繰り返し慣れるというやり方がホントは1番いいのかもしれません。
②「高所恐怖症」はなぜ年々ひどくなるのだろう?
昔はこんなにひどくはなかったのにっ、てね。
やはり年を取ると、経験を重ねた分、色々考え過ぎてしまうことが原因かと。「あの時怖かった」という恐怖経験が心や行動をむしばむよう。
高所克服の改善に役立ったこと
①信用してみる&大木を歩く蟻んこをイメージ
「橋が落ちる・裂ける」「山道が崩れる」「山道で足を踏み外し落ちる」という悪い想像。
結局、私は信じていないわけで。橋の強度も山道の強度も自分自身も。
もう結局信用するしかないんです!
最近は「自分は大木を歩くアリ」であるとイメージ。自分は蟻んこだから大丈夫だと思いこませ、歩道橋などを渡っています。
②構造物の本を読む
これはたまたまですが、『高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法』という本を読んだことが、意外と精神を楽にしたという話。
この本には、橋やジャンクションの設計・構造についての説明があるのですが、
橋に反りがある・つり橋が揺れる、なんていうのも強度面を考えて作られているせいとうっすらと分かり、そうした理屈が自分を落ち着かせてくれました。
構造物の設計を知ることが高所恐怖症の軽減につながるなんて、よもや考えもしなかったけど!
でも、私のうすい理解でも気が楽になったのだから、効果はあり(理屈ぽい人にはいいかも?)。
この本を読んで以降、反って作ってある橋をみると「大丈夫だ。あれはすごい考えて作ってくれてる橋だぞ」とか、
太い橋脚をみれば、「すごい荷重に耐えられる設計にしてあるぞ」とか、少し冷静に眺めることができるようになったのはほんと大きい。
大体のところはOKなはず。だから、あとは見るからにダメそうな所(歩道橋の赤錆び、山道の滑りそうな場所)を目視で確認して避けるだけですよ!
②靴を体にあったものに。体幹を鍛える。
これは山での話。トレーニングもしてない私は脚力が弱く、山では常にフラフラ。
足元を安定させるためにも、あまり足にあってなかったトレッキングシューズを新調、トレイル用の靴も購入しました。
もう1つ、これもたまたま買った、姿勢を整える・屋内筋トレ用の「ダイエット・スリッパ」。
これをはくのとはかないのでは、足の使い方がだいぶと違って、多分、以前よりは体幹がよくなった(と思う)。
最初に履いた時はフラフラでまっすぐに立つことも怪しかったのに、今ではどうということもなし。
足元を安定させて、バランス感覚を鍛えることは、自分に秘かに自信をつけさせてくれ、これも効果ありでした。
どうしてもだめな時は「視界にいれない」
でも、どうしてもダメって時もある。あまり無理しない。
怖くて仕方ない時は、山でも橋でも足元だけ見る。橋の下はみない、崖の下はみない。
ただ足元を見てひたすら歩くだけ。
思考錯誤の「ブリンカー・メガネ」
競馬の馬がつけてる「ブリンカー」。
あれみたいに、視界を狭めるのはどうだろうか?高所で余計な情報を目に入れないようにしたらどうかしら?と考えた。
しかし、これは視界が悪すぎるのと見た目的な問題と、根本的な解決にならないという理由でボツに。
最後に
というわけで、前回ブログ以降の試行錯誤を書きました。
結局、「高所恐怖症」は精神的なものなので、自分の心の持ちようを変えるしかないのですが、それができれば苦労はしないっていう。
やはり、悪い想像をしないように誰かと一緒に行ってもらうのが1番のおすすめ。
私は構造物の本のおかげもあり、-100%だったものが-80%位に改善したように思っています。そんな少しの回復だって嬉しい。
今年(2021年)、長くて大きな橋を何とか渡ることもできました。来年・再来年も継続して慣れさせようと思っています。
橋の真ん中で周囲を見渡す、これも今までできなかったことですが、今年初めてできて驚いた。
慣らすしかないなぁ、なのですが、こうしてブログに書いたことで、同じ「高所恐怖症」仲間の方がいるということも分かり、私も力をもらいました!
どうもありがとう!と思いながら、以上、『高所恐怖症克服中②・その後編』でした!ではまた!