「隕石」のペンダントを買う、本物かは分からないが。(売られている隕石アクセサリー・ギベオン隕石・パラサイト隕石)
先回ブログで、隕石の落ちた場所を訪れました。
そうしたこともあり、隕石が欲しくなり、ペンダントを買ってみました。
隕石って黒っぽい鉄の塊りのイメージがあったのですが、探すうちに色々と種類があることも分かりました。後半は、隕石の種類についてを載せています。
- 購入①「ギベオン隕石」のペンダント
- 購入②「パラサイト隕石」のペンダント
- 購入③紅紀丁隕石
- どこで隕石アクセサリーを買うのか?
- 種類①「鉄隕石」
- 種類②緑色の天然ガラス「モルダバイト」
- 種類③「ギベオン隕石」(鉄隕石)
- 種類④「パラサイト隕石」(石鉄隕石)
- 最後に
隕石落下の様子(ロシア2013) Nikita Plekhanov - http://gallery.ru/watch?ph=z6Q-ewl8g, CC 表示-継承 3.0, Link
購入①「ギベオン隕石」のペンダント
さて、さっそく買ってみた1つ目が下の「ギベオン隕石」です。
【サイズ】縦3.6cm×横2.6cmのオーバルタイプ
【値段】数千円ほど
独特の格子模様・ウィドマン シュッテンテンがあまりに綺麗に出すぎていて(本当に本物なのだろうか?)と動揺を覚えるほどです。
綺麗な「ウィドマン」を出すためには少し研磨して酸につけ、最後に錆止めのコーティングをするのだとか。
アクセサリーにした「ギベオン」はこうした処理のせいで、綺麗にピカピカと光っています。
購入②「パラサイト隕石」のペンダント
続けてもう1つ買ってみた、こちらは「パラサイト隕石」。
【サイズ】直径2.5cm 【値段】1万ほど。
石と鉄が混じった石鉄隕石のパラサイトは、みためがもっとも綺麗と思う隕石の1つですが、商品が届いた時、ちょっと微妙な感じでした。
ネットの写真と違い、黒くてすごく地味!
(亀の甲羅の破片が浮かんでるみたい。ちょっと気味が悪い‥)というのが正直な感想でした。
写真は強い日差しをあてているので色目も分かりますが、普通につけてたら、なんか黒い点々ペンダント。
「パラサイトって難しいなぁ」と思いました。
値段に差があるのも納得です。
緑のペリドットがたくさん浮かぶ、万華鏡のように綺麗なものもきっとあるのでしょうが、写真での判断は危険というか、難しいというか。
高額なパラサイトはお店で確かめて買うのをおすすめします!
また、見た目の美しさに加え、パラサイトはとても稀少で、それが値段にも反映しているようです。*1
購入③紅紀丁隕石
こちらは後日、購入した中国の「紅紀丁隕石」。
【サイズ】3.2cm×2cm【値段】800円(ヤフオクで)
この隕石についてはなんとなく買ったので、実はよく知らないのですが、写真のように綺麗な赤をしていて、「これ隕石?」と少し驚くものです。
商品説明には、「新疆ウイグル自治区、ゴビ砂漠で近年発見されたもの。火星を起源とした隕石といわれる。」とあり、値段も安いし、綺麗だし、火星というのがロマンがあるし、ちょっと面白いな、と思っているものです。
どこで隕石アクセサリーを買うのか?
どこで買うか迷いました。そりゃ信用できる石のお店などに出向き、買うのがいいんだと思います。
専門店の「東京サイエンス」さんなどでも取り扱いがあり、そういうところだと確実かと。
またネットでも買えますが、値段もピンキリで写真数枚では「分からない」というのが実際のところ。
「鑑定書」がつくわけでもなし(20万もするようなものにはついてるけど)、ニセ物もあるといいます。そもそも、隕石かどうかの判断は専門家でないと難しいと書かれていました。
リスクがあるのは承知で、私はお店のレビュー等を参考にネットで買っています。
【ネットで売られる隕石】
後半はネットで売られる隕石の種類について載せました。必要のない方は飛ばして下さい。
種類①「鉄隕石」
H. Raab (User:Vesta) - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
隕石というと、上の写真のような鉄の塊のイメージがあります。「鉄隕石」といわれ、いかにも隕石ぽくこれはこれで面白いもの。
また、知人が持っていて「隕石だよ」と教えてくれた緑いろの石がありますが、それが下記のモルダバイト。
種類②緑色の天然ガラス「モルダバイト」
モルダバイト H. Raab (User:Vesta) - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
てっきり隕石と思っていたこのきれいなモルダバイトですが、調べてみると隕石本体ではなく、隕石によってできた天然ガラスでした。
隕石が落ちた際、地表の物質が高温により溶け、生成された物質ということで、チェコのモルダウ川流域で採れることから「モルダバイト」と呼ばれています。*2
確かに、癒しの緑色でアクセサリーにうってつけな感じ。
種類③「ギベオン隕石」(鉄隕石)
H. Raab (User:Vesta) - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
ギベオンは、ニッケルなどを含む鉄隕石で、表面に「ウィドマン シュッテンテン構造」という格子状の模様を持っています。*3
鉄とニッケルが超高温で溶け、超長時間かけて冷却する際に2つの物質の冷却速度の違いが模様になるのだとか。
ナンビアのギベオンに落ちたことから、ギベオン隕石と呼ばれ、この名で売られているものをみかけます。
「ウィドマン シュッテンテン構造」 Aram Dulyan (User:Aramgutang) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
地上のものと思えない、宇宙ぽいSFぽい、隕石らしさ満点の石で、1つは手に入れたくなるもの。
ロレックスの文字盤には、この「ギベオン」を使用するものも(デイトナなど)。
種類④「パラサイト隕石」(石鉄隕石)
Oliver Schwarzbach (Meteoritenfreund) -, パブリック・ドメイン, Link
石と鉄が混じった「石鉄せきてつ隕石」という種類で、石の部分にかんらん石を含んでいます。*4
言われてみると鉄と石が混じり合うこと自体無い気がしますが、説明によれば「低重力の中で生成される」との話。
「パラサイト」はテリーヌのような、ステンドグラスのような、不思議なみための美しい隕石です。*5
ということで、売られている隕石には上記のような代表的なものがあり、
また、隕石は、①鉄隕石 ②石鉄隕石 ③石質隕石の大きく3つに分類され、さらにそこから細分化されるということも分かりました。
最後に
というわけで、隕石アクセサリーをいくつか買ってみました!
本物かどうか?ということはもちろん気になるところですが。
そういえば、誰でもできる「隕石」の見分け方があります。それは持ってみると異常に重いというもの。ただ、アクセサリーの場合、ペラペラにスライスしてたりするのでその重さがよく分らないという(悲)。
また隕石に興味のある方は、科学館や博物館に実物の展示があるので、そうした展示をとっかかりにするのがいいんじゃないかな~と思っています。
私も隕石に興味を持ったのは、科学館で大きな「ナンタン隕石」*6をさわらせてもらい、「隕石って面白い!」と思ったのが始まりでした。
ということで、『隕石のペンダントを買う。本物かは分からないが。』でした!以上です、ではまた!