『闘鶏まんじゅう』と『闘鶏神社』と『南方熊楠』(「ニワトリ紙相撲」で闘鶏体験)【菓匠 二宮】(和歌山県田辺市)
今回は、以前から気になっていた『闘鶏とうけいまんじゅう』を取り寄せました。このおまんじゅう、タイトル通り、ニワトリ紙相撲ができる、箱や包装がトンデモナク可愛い、南方熊楠みなかたくまぐすや闘鶏神社、源平合戦など和歌山の歴史が詰まった素敵なおまんじゅうでした。
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(※ 闘鶏神社の参道に「菓匠 二宮」さんはあります)
①可愛い包装と気づかいにメロメロ
包装が可愛すぎて、自然と笑顔がこぼれます。
また一緒に入っていた自筆のお手紙、シール、マスキング‥、細部に到るまでお店の方の女性らしさが感じられて、嬉しくなってしまいました(女性らしさに飢えている方はここでお取り寄せするといいかもしれません)。
コーヒーを語れるほど詳しくないのですが‥(苦味とか酸味とか)。でも、とっても美味しいコーヒーでした!マイルドで飲みやすかった。
②『闘鶏まんじゅう』の味
うわー可愛い!紅白のニワトリさんたち。かたちは例の「ひよこ」に似ています。
赤と白と2色あったのは味の違いでした。梅とゆずはそれぞれ和歌山の特産なのだそうです(そういえば、南高梅なんこうばい、有名でした)。
赤も白もシットリとして、赤は梅のすっぱみ。白はゆずの風味、とどちらも美味しいです。けっこう甘いのですが、小ぶりなのでバランス的にいい感じです。
③なぜ「闘鶏まんじゅう」?
『平家物語』のエピソードからでした。
源平合戦のおり、熊野別当湛増(弁慶の父)は源氏につくか平家につくかで悩み、神意を問うて、闘鶏神社の前で紅白の鶏を戦わせます。その結果、白ニワトリが勝ち、源氏に加勢することを決めます。湛増は一門の者約2000人とともに200余隻の船で壇ノ浦に出撃した、と物語の中で語られます。*1
「闘鶏神社」 user:KMR , CC 表示-継承 3.0, Link
「闘鶏神社」は昔は違う呼び名だったようですが、『平家物語』の故事から「闘鶏権現」などと称されるようになったのだそうです。
「菓匠 二宮」さんはこの闘鶏神社の参道にあり、参拝客の休憩所としても親しまれるご縁から、「闘鶏まんじゅう」を作られているようです。
④南方熊楠との深い関係
南方熊楠(1867-1941)は和歌山生れの博物学者・民俗学者で、粘菌ねんきんの研究や昭和天皇へのご進講で有名ですが、この「闘鶏神社」とも深い関係がありました。
1つは、ここ田辺市に住み研究生活をしていたこと。もう1つは、奥さんが「闘鶏神社」の宮司さんの娘さんだったことです(これは知りませんでした)。
この近くには「南方熊楠顕彰館」があり、寄贈された熊楠先生の遺品が見れるのだそうで、是非行って行ってみたいと思いました。
最後に(「闘鶏」の感動を紙相撲で)
さて、闘鶏は「鶏合わせ」*2と呼ばれ、『日本書紀』にもその記述がみられるくらい古くから親しまれたようです。身近なすぐにできる娯楽として、世界各地で古来から「闘鶏」が愛好されたことは何となく想像できます。
そうした伝統を踏まえ(?)、大人の愉しみとして何かを賭けて賭博として遊んでみたい気もします(笑) 神事と賭博って近い気がしますね。
本物の鶏同志ではどうも気の毒なので、紙でも十分かな?と思いながら‥、以上、『闘鶏まんじゅうと闘鶏神社と南方熊楠』でした!ではまた!