【書籍】『マイメロディのマイセラピー』という本はいったいどんな内容なのか?
『マイメロディのマイセラピー』という、「うーん、何でしょ?それは?」という全く内容の想像がつかない本があります。
タイトルを言うのも少し恥ずかしかったこの本ですが、実際書かれていることについて載せました。
①マイメロの同名のラジオ番組から
そもそも、マイメロちゃんがDJをつとめるラジオ番組があるということすらしりませんでした!
この番組の中で、マイメロちゃんが寄せられたお悩み・質問に回答しているのですが、その寄せられたお悩みのうちの70個を収録したのが今回の本です。
②本の構成
①自分、②恋愛、③勉強・仕事、④友達と悩みを4つの章に分け、最終章(5章。ラジオパーソナリティからの相談)では安めぐみさんや笑い飯・哲夫さんなど芸能人からの相談が載っています(全141P)。
③実際のお悩みとは
これは本当に普通のお悩みというか、どこかで目にしたことのあるお悩みが並びます。
将来の夢がない、長い間恋人ができない、失敗ばかりでうまくいかない、疲れた時、マイメロちゃんは何してる?などなど。
これに対し、マイメロ目線で答えてくれるわけですが、例えば、
「メロディちゃんはお勉強好きですか?メロディちゃんの将来の夢はなんですか?教えてください」
引用:『マイメロディのマイセラピー』102P
という問いかけには、
「メロディはね、おいしいケーキが焼けるようになりたいし、かわいいししゅうができるようになりたい!あとねあとね、おそらを飛べるようにもなりたいなぁ。」
引用:『マイメロディのマイセラピー』103P
となんともメルヘンな回答!
全編この調子のお悩みアンサーなわけですが、マイメロ設定なので、しょうがないというか、いやそれが売りというか。
もう1つ、アンサーを載せます。
「有能な上司がいるが苦手意識があり、緊張する。苦手な人とはどう接したら?」というお悩みには、
「あのね、それならね、ニガテな人とおしゃべりするときは、メロディになってみたらどうかなぁ?「お仕事がんばっててすごいね♡」とか「お洋服がかわいい♪」とか、ステキところをみつけて、じょーしさんと、おしゃべりしてみてね。きっと毎日ニコニコ、楽しくなるよ!」
引用:『マイメロディのマイセラピー』111P
おっ、これは使えそう!違う人になりきるという切りかえ法。*1
あれっ、これって、有名になった宇垣美里さんの「マイメロ論」みたいな?*2
宇垣美里アナすげーな。#マイメロ論 pic.twitter.com/tq03NWLxIs
— レバ刺し (@rev_asashi) 2019年1月21日
この「マイメロ論」が出た時は(面白いな~)と思いつつも、そもそもマイメロちゃんのキャラクターがよく分かっておらずでした。
しかし今回読んだおかげで、マイメロちゃんがどんな性格・何を考えているのか、ちょこっと分かったのはよかった。
マイメロちゃんはリスくん、ピアノちゃん、リズムくんたくさんのお友達に囲まれて、
ニコニコ笑顔・楽しい・うれしいを大事にしていて、いちご・おいしいケーキ・グランタン・お花などで幸せを感じることができる、メルヘンの国のキャラクターだったわけです!
そんなマイメロちゃんだから、現実の質問がピンとこないことも。
そんな時、「メロディには難しいけれど‥」と正直にカミングアウトし、お母さん(マイメロちゃんの)に聞いてくれたり、分からないなりに一生懸命考えてくれる、誠実でやさしい女の子なのだ、ということも分かりました。
最後に
ということで、正直、最初は(なんじゃ、こりゃー?)という感想だった『マイメロディのマイセラピー』ですが、何回か読むうちに感じることがありました。
これはねじくれた大人が読む本ではなく、マイメロちゃんの世界観に癒されたい人が読むものなのだと。
マイメロちゃんに相談したいという気持ち。その中には優しくされたい・癒されたい、という気持ちがあるのかなぁと。
そんなわけで、マイメロにお悩み相談する質問者さんたちにもほんわかと興味が浮かびました。
確かにマイメロちゃんに相談して、説教されて逆に気が滅入るということはないよなー、
マイメロちゃんは安心安全!と思いながら、以上、『「マイメロディのマイセラピー」はいったいどんな内容なのか?』でした!ではまた!
*2:『Quick Japan』Vol.132 (2017年6月発売号/太田出版)のコラムから。