物欲子(ぶつよくこ)のブログ

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そのへんに落ちてるような石のペンダントを買ってみた。①「出雲石(来待石)」凝灰質砂岩 ②「赤玉石」(佐渡)

先日、石のことを調べていてふと、ふつーの石のペンダントの写真に目がとまりました。

ものは凝灰質砂岩、「出雲石」と書かれたグレーな地味石で、「はていったい誰がこんなただの石を身につけるのだろうか?」ととても気になりました。

今回はその石と3大名石の1つといわれる「赤玉あかだまいし佐渡を同時に取り寄せて載せています。*1

 

①出雲石(来待石)(凝灰質石灰岩)のペンダント

 

目にとまった画像はこちら。コンクリみたいな普通の石で、形は長方形角とアーモンド型の2つ。値段は3800円。

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引用:日本銘石 日本の石 ネックレス チェーン付き ペンダント 天然石 パワーストーンより

こら渋いっ。ほんといったい誰がつけるのかな?です。

このシリーズ、他にも尺谷石しゃくだにいしや十和田石などみためが似た石から選べるのですが、特にふつうの石感が強いこの出雲石とやらを買ってみることにします。

ということで、さっそく送ってもらいました。

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実物

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サイズ:約4cm×16cm×7mm

うーん、グランドの砂を固めたようなみためほんとに石!って感じ。

この出雲石、とれたては青味のある灰色といい、時間がたつと黄色に変化するといい、こういう感じなのか。

もっと研磨・コーティングしたら、もう少しアクセサリー感が出そうなのにそれは不向きなのか、本来の地を楽しむものなのか?謎ぶかい。

ほんとにいったいどんな人が買うのでしょうか?(あぁ~気になる)

石の説明には「出世開運商売繫盛縁結び」とあり、そうした効果を信じる人もいるのでしょう。

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尺谷石をよこに置いて比べてみる

試しに尺谷石(デイサイト軽石火山礫凝灰岩・福井産)を置いて比べてみます。尺谷石は青みが特徴の石でちょっと似てる気がしたのですが、似てるようでやはり違いがあります。


さて、書かれていた「出雲石」で検索をすると出雲めのうばかりが出てきて(あれっ?)と思うのですが、この砂岩の名前はおそらく「来待石きまちいし」。*2

来待石は松江城の築城や現在は’出雲石灯ろう’などに使用される石で、下記の「来待ストーン」という施設のサイトにはこの石のことが詳しく紹介されています。

興味のある方は覗いてみて下さいな。

来待ストーン公式サイト(島根県松江市宍道町)

 

②赤玉石

 

もう1個取り寄せたのが「赤玉石」ですが、こちらは人目を引くハッとするような赤い石で、昭和50年代以降産出量がほとんどない・採掘が禁止されているなど、高値で取引されるのをみかけるものです。

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引用:天然石 パワーストーン 浄化 レディース メンズ 活力 精神力 洞察力より 

しかし、そんな稀少な石が数百円で買えるものなのか?

もう本物じゃなくても見てみたい!ということで、同じお店にあった商品を送ってもらいました。

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赤玉石100g 800円

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1個は1cmほどの大きさ

実物はサイトの写真そのままの、まるでレバーのようにツヤツヤと輝くきれいなものでした。

あまりにつるピカで、ほんとに佐渡の赤玉石?とは思うけど。

赤玉石の赤には、朱肉のような赤から褐色の赤まで色に違いがあり、掘る場所が1m違っても色味が違うといいます。

さて、この不思議な赤色の正体は何かというと鉄分で、赤玉石は酸化鉄を多量に含む石英レッドジャスパーということになります。たしかに石を持った感じはまんま水晶でした。

石に入った白い筋も石英(水晶)で入り方もかっこいいなぁと思います。

佐渡ではこの赤玉石を魔除けに玄関や床の間に飾るといい、そうしたお宅をぜひ見てみたいし、

赤玉石の現在の状況(採取量・採取地・流通量など)佐渡に行って確かめたい!という結果、すごいやる気が湧いてきたパワーストーンとなりました。

 

最後に

 

ということで、気になっていた2種類の石を取り寄せてみました。

来待石のペンダントはこれ以上ないくらいの「!」で、アクセサリーの概念を越えてきて面白かった。もちろんつけてます!

(もう少しツヤがあるといいな~というのはあるけども)

赤玉石の方はとても綺麗で、さらなる興味とヤル気がわいてきました。

石は買いだすときりがなく、まさに修羅の道。上手につきあわなくては、と思いながら、以上、『そのへんに落ちてるような石のペンダントを買ってみた』でした!ではまた!

*1:他の2つには神戸の「本御影石」、香川の「庵治あじ石」、鳥取の「佐治川さじがわ石」、岐阜の「菊花石きっかせき」、神奈川の「本小松石」、北海道の「神居古潭かむいこたんせき」など諸説あり。

*2:松江市宍道来待きまち辺りでとれる。