巨大な合成ルビーを買ってみた。【61カラットのピジョンブラッドとは】
先日、唐突に合成ルビーってどんな感じなんだろう?という疑問を持ちました。
人工ダイヤのキュービックジルコニアはもっと身近な感じですが、合成ルビーって見たこともないかも!
というわけで、大きな合成ルビーを試しに1個買ってみました。
①ヤフオクで買える「合成ルビー」
ちなみに、ヤフオクで「合成ルビー」で探すと数百円のものからあり、ちゃんと合成ルビーと明記されています。
合成ルビーはブラックライトで強く光る性質から、ライトをあてた写真も載せられており、これが天然ルビーとの簡単な区別法ということも分かりました。*1
合成ならではの低価格なので、以前欲しかった「ピジョンブラッド」という鳩の血ような深紅のカラーを、
そして、どうせ買うなら、インドのマハラジャがつけてるようなデッカいのを!ということで、61カラット(値段は5000円ほど)という、もはやよく分からないサイズを買ってみることにします。
②実際の61カラット
さて、ものは郵パケットでスルスル~と送られてきました。
さっそく開封して巨大ルビーを眺めてみます。
うーん、でかい!すごい大きいなぁ!
こんな大きな天然物を持つことは一生ないだろうし、なんかもうお腹いっぱい、満足した気持ちに!
私が死んだ後、これを見つけた人はあまりの大きさに「オモチャかな?」と思うんだろうなぁ、きっと。
③カラットを測り、昔買ったピジョンブラットと比べてみる
さて、ふだん使わない宝石の質量を表す単位・カラットですが、1カラット=0.2gで、
これをキッチンスケールで測ってみると、
ぴったりと合いました!(おぉ)
そして、手持ちのピジョンブラッドと言っても極小粒ですが、比べてみます。
ちょっと指輪の石が小さすぎてよくわからないけど、*2
指輪のルビーの方は少々ピンク色で(コレジャナイ。もっと濃いのが欲しい)と思っていたのもあり、
やっとイメージ通りの濃いピジョンブラッドを手に入れた!という強い満足感を得ることができました。
自在に色の調整ができて、好みの石を作れるのは合成宝石のほんとうにいいところ。
ちなみに合成ルビーの組成は天然のものと全く同じで、粉末の酸化アルミ・酸化クロムを高温で溶かし、再結晶させるベルヌーイ法という技法が有名で、
酸化クロムを酸化鉄に変えると今度は青いサファイアを合成することができ、それはまるで料理のレシピのようで面白いです。
最後に
というわけで、合成ルビーを買ってみました。
昔、持っていたキュービックジルコニアは本物よりキラキラと綺麗で、私の中の人工ダイヤのイメージは決して悪くありません。
じゃあ、合成ルビーはどうだろう?ということで買ってみたわけですが、
石は綺麗だし、カットも上手、ニセモノぽさもなく、けっこう完成度高いのでは?と思っています。
本人が納得して、普段使いにつける分には何の問題もないな~と。
調べる際に見つけた、合成ルビーを電子レンジで作るyoutubeの動画、
宮沢賢治が大正時代、人造宝石の製造・販売を考えていたエピソードなど(実現してたら面白かったのに!)、合成宝石を造る過程も面白かったな~と思いながら、
以上、『巨大な合成ルビーを買ってみた。』でした!ではまた!