物欲子(ぶつよくこ)のブログ

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(おもに)物欲ぶつよくの記

『アルクティカ級』原子力砕氷船【ロシア】がかっこよすぎて驚いた。

先日、名古屋港に行った際、南極観測船ふじ」を見学しました。

(『ふじ』:海自の「砕氷船」。退役後、名古屋港で博物館として一般公開中)

その際、あまり展示を見れなかったので、家で砕氷船について調べていました。

すると、目にとまったのがこの写真。

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パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=363448

ロシアの原子力砕氷船アルクティカ級『ヤマール』(⑤番艦)の写真です。

(舷側に「ЯMAЛ」(ヤマール・半島の名前)の文字がみえます)

船首に描かれた「シャーク・ティース」がキュートです。

(姉妹艦と識別する目印にもなっているのだそう)

 

写真の船首の下から、氷に大きな亀裂が入ってます。

(割る時は、けっこううるさいらしいのですが)

このように、氷を割りながら進む能力をもった船が「砕氷船で、

ロシアが圧倒的に所有している、ということでした。

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①番艦『アルクティカ』

アルクティカ級」の①番艦アルクティカ』です。

舷側に、「アルクティカ(APKTИKA)」の文字。

(きれいな名前!「北極」の意味だそうです)

「なんというきれいな船!」

 見ための美しさにほれぼれし、ロシアの船について調べてみることにしました。

 

『写真集』でもないかな?と探したのですがみつからず、

『世界の砕氷船という本をみつけたので、早速よんでみました。

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赤津謙一『世界の砕氷船』(H22) 成山堂書店

この本、専門家の方が書かれているので、かなり難しかったです。

用語がまずわからず、四苦八苦。

読むのには、(船舶)工学の素養が必要だなぁ、と思いました。

(期待した「カラー写真」は少なめでした)

 

名古屋港の『南極観測船ふじ』をみた私には、「ヤマール」や「アルクティカ」が、

「ビル」を船に積んでいるように見え、まずそこから不思議だったのです。

 

アルクティカ」級とは

 

同型艦:6隻

就役:1974~現在

大きさ:満載排水量  約 23000-26000トン(砕氷船の中では最大級)

全長:約150m~160m

最大幅:30m

速力:約20ノット

乗員:乗組員140人、乗客100人(⑤⑥番艦)

 

原子炉を2基積んでいる為、無補給で長期間の航海が可能。

(原子炉の「冷却水」は、周囲が冷たい海水だから、好都合な感じです)

高出力で氷を割りながら(氷を割るにはすごいパワーが要るらしいのですが‥)、

100人の乗客を乗せつつ、『北極クルーズ』を行うという‥。

(すごい!猛烈というか、パワーの塊りだなぁ。‥のってみたいなぁ)

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ドック入り中の「アルクティカ級」 写真:Insider 

ビルみたいなかたちは?

 「北極海クルーズ」をしていた⑤番艦「ヤマール」には、客室が50室(1室2名)。

ホールに温水プール、ジムなどの施設を備えており、

あのビルのような船体の中には、多くの施設があったのでした。

また北極海を航海し、「極夜」(白夜の反対)を行くため、見晴らしのよい高さは是非確保したい、と思われます。

(しかし、原子炉を積んで、前方に5階建て位の「ビル」も積んで、船のバランスはいったいどういうことに‥?)

砕氷のしくみ

 

基本、推進力で割るのですが、

推進力で割れない場合は、一度後退し、全速力で割る「ラミング」(チャージング)という方法をとることも。

氷に乗り上げて、船の重みで割るよう設計されているので、

船首と船底の形に特徴があります。また普通の船より、幅広です。

船首部分の材質を特殊にしたり、ぶ厚くしています。

実際、どれくらい氷を割れるかというと、

アルクティカ級』では、連続砕氷:2.3m/3ノット

(3ノットの速度で、厚さ2.3mの氷を連続して割って、航行する能力がある、の意)

「ラミング」した時は、厚さ5mの氷も割るそうです。

 

日本の砕氷船

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『しらせ』②代目 写真:統合幕僚監部

写真は、「ハル・ウォッシュ・システム」で海水散水中。雪を溶かし、雪との摩擦を減らすのだそうです。

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『しらせ(初代)』 写真:ootahara

船首部分に注目してしまいますね!

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網走流氷観光の砕氷船『おーろら』 写真:221.20 (talk

昨年夏、網走港で停泊中ではないか?と『おーろら』を探したのですが、見つけられませんでした。(流氷観光は「網走港」から出るため、そう思いこんでいたのです)

夏の間『おーろら』は、知床で「知床クルーズ」に稼働中だったのです!

(冬も夏も働いていたのか‥、働き者の船だなぁ)、と妙に感心。

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ガリンコ』 GFDL, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=927892

紋別の流氷観光の砕氷船ガリンコ』(初代)。おもしろい船です。

ドリルを回転させ、氷の上に乗り上げ、船の重みで氷を割るしくみなのだとか。

(現在は『ガリンコ』②と、来年就航予定の『ガリンコ』③がいます)

 

まとめ

 

砕氷船』、個性があって、特殊で、個人的にすごくおもしろかったです!

アルクティカ級』(⑥番艦以外)は、2019年までに退役予定で、

現在は、『②代目アルクティカ級』を建造中とのこと。

2019年から順次3隻が就役予定で、「初代」を上回るサイズ、性能になるとの話。

今、ちょうど世代交代の時期なのですね。いやぁ、また楽しみです!

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でもやっぱり、『ヤマール』が好きだ! 写真:Pink floyd88 a 

以上です!『砕氷船』でした。ではまた!

 

【参考】

『世界の砕氷艦船 写真特集』で、各国の「砕氷船」の写真・解説をみることができます。

https://www.jiji.com/jc/d4?p=ibs227&d=d4_ftaa