【書籍】『海藻の歴史』から、①フランスの海藻バター『ボルディエ』を取寄せる。②レシピから『わかめバタートースト』を作る。
今回、『海藻の歴史』という、1冊まるごと食用の海藻について書かれた本を読みました。各国の海藻料理の中から、気になったフランスの海藻バター「ボルディエ」を取り寄せ、食べてみた感想。また、巻末レシピから作った「わかめバタートースト」を載せました。
①『海藻の歴史』原書房2018
『食の図書館』(原書房)というシリーズ本があります。何十冊とあるもので、「カレーの歴史」「ビールの歴史」「モツの歴史」「水の歴史」「キャビアの歴史」なんていう面白そうなタイトルが並んでいます。
その中でも、『海藻の歴史』が特に気になり、今回読んでみました。
本の中で、日本は「海藻大国」として、最も大きく取り上げられています。
逆に、食べない国が多いという事実に、海藻をよく食べる日本人としては少しショックを受けてしまったくらい。*1
そして、日本の他は、韓国・中国・ハワイ・カリブ海・ニューイングランド・イギリス諸島・北欧などの海藻料理が紹介されており、特に食べてみたい!と思ったのが、「ブール・ダルグ」という名の海藻入りバター(仏・ブルターニュ地方)でした。
いったい、どんな味わいなのでしょうか‥?うーむ、気になります。
②ボルディエさんの海藻バター『Le beurre aux algues』
ネットで「海藻バター」で探すと、いくつかの商品がでてきます。
中でも美味しそうにみえた、『ボルディエバター 海藻』(フランス)を取り寄せてみることにします。
注文からお届けまでは、約2~3週とある通り、到着まで3週間ほどかかりました。
せっけんサイズ(125g)です。
材料はシンプルで、生乳が入っています。アルグ(Algues)が、海藻の意味です。
匂いは、バターというようり、ヨーグルトの香りに近いです。油が少なめなのか、あまりバターぽくない。
説明を読むと、ボルディエさんのバターは、「発酵バター」*2というものを使っているのだそうで、上品な香りとみずみずしさがありました。
そして、パンに塗るか、魚と野菜のホイル焼きに1かけ入れるのがおすすめとあり、魚料理との相性がいいようです(ちゃんと塩分が入っていて、塩味がします)。
しかし私は、何となく「バターかけごはん」が食べてみたくなり、早速ごはんにのっけてみました。
入っている海藻の香りですが、ワカメのようなクセはなく、アオサや海苔よりも弱い(海苔が一番近い?)。
食べていると、私たちが食べている海藻って、ふだんは何も思わないけど、けっこうクセが強いものなんだなぁ、と逆に感じました。
このマイルドな海藻と上品な発酵バターのお陰で、バターかけごはんの下品な感じ(?)がありません(あれがいいんだけど)。
今回は、「バターかけごはん」にしてしまいましたが、次回は、トーストや魚料理につけてみようと思います!
【買える場所】 楽天などのサイト 【値段】買ったものは、1890円(125g)でした。
【日持ち】2週間程度。1回分づづラップし、ジップロックにいれて冷凍保存すれば、2ケ月程度持つそうです。
③レシピ『イギリス風海藻バター』で、「わかめバタートースト」を作る
さて、本の巻末には、海藻料理のレシピ集もあったので、ちょこっと作ってみました。
◎イギリス風海藻バター
バター(無塩でも加塩のものでも可。室温に戻したもの)‥250g
乾燥海藻(ワカメ、ヒバマタ、ノリその他を混ぜたもの)‥大さじ1(水につけてもどす前の分量)
シーソルト(味を調えるため)
1.海藻を水につけてもどす。もどったらペーパータオルやフキンでしっかり水分をとる。
2.海藻を細かくきざんで、柔らかくなったバターにシーソルトとともに混ぜる。
3.最低2時間は冷やして海藻の風味をバターになじませる。
4.海藻の分量は好みに応じて増やす。
引用:『海藻の歴史』レシピ集187pより
立ち昇るワカメの匂いに少したじろぎましたが、食べてみると、まずくはない。塩を振った分、食べやすくなっています。
これは‥、食べ慣れてないだけ(油を吸ったワカメなんてふだん食べないし‥)。
「わかめバタートースト」にしろ「海藻バター」にしろ、もう慣れだな、コレ、と思いました。
最後に
‥ということで、『海藻の歴史』の本から始まり、取り寄せたり、調理したりしてみました。
実は、日本は海藻の一大藻場で、種類も豊富。世界1、海藻料理が充実している国のようです。
ふだんは何も考えず食べていますが、こうして海藻料理に興味を持つのは、小さい頃からみじかにあって、しょっちゅう食べているからなんだろうな、と思います。
豊富な海藻料理を食べれる日本に生まれたことを感謝しつつ‥、
以上、『海藻の歴史・フランスの海藻バター「ボルディエ」・わかめバター』でした!ではまた!