物欲子(ぶつよくこ)のブログ

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(おもに)物欲ぶつよくの記

箱マスクが来たが、マスクは中国のどこで製造してるのだろうか?「粗悪品のマスク」ってどういうもの?

楽天で注文していた「箱マスク」が来ました。ちょうど出回りだしたところですが、とってもありがたいです!開けてみると、『BFE95%』(マスクの規格)と書いてあることに気づきました。今回は、届いたマスクの規格マスクは中国のどこで製造されているのか?といった疑問について、調べました。

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中国からの包みを開けてみると、

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外側グシャとなっていますが

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箱の中には「合格証」も

中は大丈夫そう。4/13日に製造して、4/29着です。都合17日か、頑張ってくれたのかなぁ。

気になったのは、箱に書かれた『BFE95%』の文字。これっていったい何でしょうか?

 

マスクには、『PFE』『VFE』『BFE』などの規格があった

 

気になったので調べてみました。今まで気づいて無かったのですが(恥ずかしい話)、マスクには規格があったのです。

 それはマスクごとに、カットする対象物のサイズが違うからでした。

1番小さい部類は、インフルウィルス。インフルより大きいのが、pm2.5ウィルス飛沫*1 さらに大きいのが花粉

①『PFE』 インフル対応(対象サイズ:0.1μm)

②『VFE』 インフル~ウィルス飛沫対応(:0.1~5μm)

 (※医療用マスクは、この「VFE」95%以上になる)

③『BFE』 ウィルス飛沫~花粉対応(:3μm)

と、対象物によって規格が分けられていました(単位:マイクロメートル)

 

そうなのか…。『BFE』とやらは、完全なウィルス対策マスクではないのか。花粉や飛沫除けなのか(勉強になりました。今度から、買う時は規格もちゃんとみよう)。

そしてもう1つ、開封して気になったのは「合格証」にある、杭州の文字でした。

 

マスクは、中国のどこで作られているのだろうか?

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Omni MatryxによるPixabayからの画像 

 中国で世界のマスクの大半が作られている」という報道がされていますが、広い中国のいったいどこで作っているのでしょうか?

 隣の国でも情報が無くて分からない、というのは不思議な気もしますが、中国のマスク工場の画像などから、場所を拾ってみます。

 

すると、上海市江蘇省鎮江市江蘇省揚州市広西チワン族自治区の工場ベトナムとの国境辺)、河北省邯鄲市広西省吉安市広西省南昌市遼寧省北朝鮮との国境辺)、湖北省浙江省山東などの土地を拾うことができました。

 

これでわかることといったら、

① どこかに集中しているというより、各地区で作っている

② 上海市のマスク工場の画像が多かった。

③ 海側の立地が多い(輸出に便利?)

くらいでしょうか。

以下の2つの記事も参考になりました。

「中国政府がマスクなど防疫製品の生産をおこなう企業に対して補助金を支給しているため、これまでマスク作りをしていなかった企業も続々と参入しており、品質など無視して大量生産をしているところも少なくないと言われています。また、多くの企業がマスク製造に参入したことによって、不織布の原料となるポリプロピレンの『メルトブローン布』が不足し、大手以外のメーカーは入手困難な状態が続いていることから、粗悪な代替素材による質の低下に繋がっているといいます」(中国事情に詳しい記者)

引用:AsageiBizi 2020/4/20 18:00 「喉が痛い」「薄い」苦情殺到!中国産“劣悪マスク”購入前の判別ポイントより

中国は1月末から新型コロナウイルスに問題が深刻化しマスク不足現象が起きると中国政府の奨励の下で多くの紡織会社と食品会社などがマスク生産工場に業種を変えた。

湖北省武漢を封鎖した1月23日から3月11日まで中国内だけで実に5489カ所の新しいマスク工場ができ、中国国家発展改革委員会はこれに伴い3月初めに中国の1日当たりマスク生産量が1億枚を突破したと自慢したりもした。

だが陳氏は臨時マスク工場を作った衣類会社や機械設備会社の施設と技術が標準に達していないと話した。彼は、中国の工場の場合、マスク生産機械だけを購入してすぐ生産に乗り出している状況だと伝えた。

引用:中央日報日本語版 2020/4/8

これを読むと、コロナ以後、中国政府が補助金をだしたり奨励した結果、マスク工場が各地に激増。新規の中には、粗製乱造の粗悪品も出回るようになった、ということのようです。

 

そういえば、オランダやフィンランドから、マスクをリコールされてた話もあった

 

◯ 3月28日 オランダで、中国製マスクが、「KN95の基準をみたさない、ということで60万枚(130万枚の内)の回収。リコール。
◯ 4月10日 ベルギーで、「FFP2基準を満たさない →300万枚
◯ 4月18日 フィンランドで、外科手術用の基準を満たさない →200万枚

 

規格が色々あってややこしくて、嫌になりますが、

◯ KN95=『N95』と同等
◯ N95』 の研究所の認証した規格。
◯ 『FFP2』 ヨーロッパ規格。対象サイズ:0.6μm。カット率94%以上。  

   対象サイズ:0.1μm-0.3で、粒子の侵入を95%カットするマスク。医療用。

と、世界で使われるマスクにはそれぞれ基準があるのも分かりました。 

 

中国の粗悪品マスクのイメージが先行しましたが、こうやってみると、

医療用等の高級マスクの大量生産が追いついてない(原材料不足、技術の問題)、ということのようです。

中国は国内向けマスク需要は満たしたので、国外向けマスクを作りたいのだけど、「医療用の規格」を新規の工場がクリアーしていくのはなかなか難しい、という事情がみえる感じです。

「基準を満たさない」ってどういうこと?

 

具体的には何がいけなかったのでしょうか?

記事などをみていくと、「顔に密着しない」「フィルターが機能していないなどがあげられていました。

(「顔にフィットしない」は「ウィルスが横から入ってきてしまう」という、意外と重要な検査項目だったのです。)

 家庭用マスクの中国粗悪品への反応は、「薄くてカッスカッス」「耳バンドついてない」「変な匂いがする」「喉が痛い」などが見られました。

 私のはというと‥、

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1枚出してみます

心なしか薄い少し化学薬品のような匂いもする。突っかん製造で作ってくれたのでしょうか?

それでも「布」よりはいいし、2枚重ねにしたり、中にシートを入れることで性能あげたらいいのかな?(中国の工場で一生懸命作ってくれてる画像をみたら、そんなに無下にはできません。)

 

まとめ

 

今まで、マスクないない状態だったから、マスクというだけで売れましたが、次第に性能を重視する人が多くなって、安くて悪いマスクが売れ残ったりしてくるのでしょう(私も昨年までは正直、「ダイソーマスク」を買おうとは思いませんでした。)

徐々に異常な事態から脱して、冷静になっていくのでしょう。

今まで興味が無かった「マスク」のあれこれには興味が持てたのは、唯一良かったかもしれません。作ってくれてる人に感謝をしつつ‥、以上、『マスクは中国のどこで製造してるのだろうか?粗悪品のマスクってどういうもの?』でした!ではまた!

*1:咳・くしゃみで飛ぶウィルス。水分を含んだ分、粒形が大きくなる