『戦国の山城・岐阜城』(前編)(チャート、パワースポット)(斎藤道三、織田信長の山城)
岐阜城のある金華山(きんかざん・329m)は楽しめるポイントがいくつもあり(チャート、パワースポット、絶景・夜景、長良川、リス村)、万人に愛されている山です。
岐阜城(稲葉山城)
岐阜城は、長良川河畔にそびえる金華山上(239m)にあります。
織田信秀(1510-1551)・信長親子が欲しくてたまらなかった戦国の城。
フラットな土地である尾張国側から攻めていくと、山の上から行動はまる見えで、攻城はさぞかしやりにくかったろうと想像。
信長もせめあぐね、奪取するまでに10年くらいかかっています。*1
今でも、名古屋から岐阜へ向かう途中は、濃尾のうび平野の平たんな風景で、それが岐阜に近づくにつれ、美濃の山並みがみえはじめ、その最前線にある金華山がズドーンとしています。
当時も(随分高いところにあるなぁ)、と戦意をくじいたことでしょう。また山容のせいか、標高より高くみえる山城です。
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地図をみると、城の北側には長良川があり、一番攻めやすいのは城下町のある西側。
この城下町、斎藤道三の時代は「井の口」と呼ばれていて、なんと『古事記』にもすでに「井ノ口」の名前で登場しているのだとか。
昔から、人が居住する場所だったことにも感心。
チャート(金華山は昔の海の底)
この説明板どおり、金華山はチャートがむき出しで登山道がゴツゴツで、ちょっと歩きにくい山です。
しかし、以前のブログで書いた金生山(きんしょうざん・大垣)と同じく、金華山もプレート移動による昔の南の海の底を感じることができる場所となっています。
登山道は4つあり、まるで険しさが違うのも金華山の面白いところ。
戦国時代から、すでにこの4本の道は通っていたそうで、合戦の度、ここを敵味方が入り乱れて戦ったのかと思うと(足場が悪いのにすごいなぁ)と昔の人に感心する。*2
①『七曲がり道』 昔の大手道(道三、信長も歩いた)。約1時間。
②『百曲がり道』 40-50分。
③『めい想の小道』 1時間。後半に急傾斜面。
④『馬の背』 30-40分。すごく険しい。
きちんと装備をすれば、③と④も大丈夫。また、簡単に登りたい人にはロープーウェイもあり。
パワースポット「福閻魔堂」
山頂部にある福閻魔ふくえんま堂。
「金華山は山自体がすごいパワースポットで、風水の地龍の力が強い」と聞いたことがありますが、*3
以前、この福閻魔堂で会った人に、「ここはすごいパワースポットだから、お札をもらっていったほうがいいよ」と教えてもらって以来、金華山に登ると必ずお参りし、お札を頂くようになりました。
この福閻魔堂まできたら、天守閣はもうそこです。
岐阜城の中は展示施設となっており、岐阜城の歴史、織田信長の時代に焦点をあてた説明や復元CGが充実しています。
「岐阜城」
【入場料】200円(天守そばの「岐阜城資料館」との共通券) 【休み】年中無休
山頂からの眺めはほんとうに絶景で、下界のことが頭からふっと消える。
後編につづきます。