『北海道のこれが好きランキング』【後編】~いち愛知県人が選ぶ【北海道の都市計画】【北海道の曲:宗谷岬、イヨマンテ、ソーラン節】【はまなす】【立待岬】
前回ブログ、『北海道のこれが好きランキング』の続きです。ランキングの【後編】になります。
第④位 『北海道の地図と都市区画』(例 北見市)
北海道は、明治時代に町づくりが行われた土地です。
原野に道(基線という)を引き、その道から格子状に区画を引いていく、ということが行われました。
こうした新しい都市づくりが行われたのだ、と気づかせてくれたのが北見の町です。
下の地図の「のみやま眼科」の位置にピンが差してありますが、ここから左の街並みは南北ラインの町並み。ここより右は、北西~南東の斜めに町並みが走っています。
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不思議な町割りですが‥、まず(国道39号の南にある)「常呂川の川沿いの原野に道を引きたい」があり、基線とする道を引いたのが、今の国道39号です(常呂川の屈曲に合わせ、39号も屈曲している)。
現在の北見駅は、屈曲部の近くにありますが、本来の町の中心地はもっと東にあったそうです(鉄道を敷いた際、手狭のため移転し、現在地になった)。
北見市の施設の方に質問したところ、「海側からの測量隊(網走?釧路?方面)と山側からの測量隊(上川?旭川?方面)が出会ったのが、ちょうどこの屈曲部の辺だった、という話も聞きました(また「当時の資料はあまり残ってない」、ということでした)。
道なき原野に道を引き、町が作られた北海道。「北海道の地図」を見る時、本州の地図とは違った面白さを感じるのです。
第③位 北海道が舞台の曲
北海道を舞台にした曲には、『箱館の女』(北島三郎)、『石狩挽歌』(北原ミレイ)、『北酒場』(細川たかし)‥など数多くの名曲がありますが、その中でも3曲ほどあげました。
〇『宗谷岬』ダ・カーポ(1972)
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(作詞:吉田弘 作曲:船村徹)
明るい曲調。美しい歌声。のんびりとする名曲。陽光の宗谷岬で聞くと、これまたホッコリ。
(作詞:菊田一夫 作曲:古関裕而)
この曲、最初聞いた時には驚きました。生命力を感じる歌。伊藤久男ひさおさんの声が、力強くて好きです。
〇『ソーラン節』
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私の知っている歌い手さんはまた違う方だったのですが、動画の秋湖太郎さんもとてもよい声の持ち主。「ソーラン節」自体、空に抜けるように明るくて、声をはりあげていく感じも大好きです。
第②位 北海道の花『はまなす』
はまなすはバラ科で、海沿いの砂浜に自生する低木です(はまなすのはまは、浜に由来)。
初夏に咲き、陽光、海、砂浜をイメージさせ、花の濃いピンク色や花の形の愛らしさなど、「これぞ北海道」という、北海道の風景を代表する花だと思います。
北海道は、ラベンダーのイメージもありますが、はまなすを推したいです。
甘くさわやかな芳香があり(バラ科だから)、はまなすから作られる紅茶や香水は、さわやかで、「初夏」のイメージそのもの。
(北海道で、「はまなす紅茶」「はまなす香水」を見つけて買うのも楽しみの1つ。)
そして、いよいよ第①位は‥、
第①位 石川啄木と「立待岬」(函館)
石川啄木は道民ではない(岩手出身)ですが、「立待岬たちまちみさき」(啄木が愛した「大森浜」を望む)と啄木のお墓を1位に選びました。
この「立待岬」という美しい名前。高台の岬から望む海と箱館の町、石川啄木の紡ぐ短歌と、強力な魅力を放っています。風景の素晴らしさと、情感にあふれた素晴らしい名所だと思います。
石川啄木は、約1年、函館→札幌→小樽→釧路と道内を転々とし、生活と戦いながら、苦闘の軌跡を残しました。
最初の「箱館時代」の4ケ月は、友人・理解者を得られたり、短歌を再開したり、将来を夢見ることも出来ただろう、明るい陽の時間だったようです。
(最後の「釧路時代」は、放蕩イメージが強くなってしまいますが‥。)
啄木の短歌について少しだけ。なにしろ、人間臭いところが魅力です。
『盛岡の中学校の
露台(バルコン)の
欄干(てすり)に再一度(もいちど)我を倚よらしめ』
などという、切ない心情を歌ったかと思うと、
『一度でも
我に頭を下げさせし
人みな死ねといのりてしこと』
などと急に言われると、ギャップを感じるのですが、この正直な「喜怒哀楽」が人の心
を打つ理由でしょう。
そんなわけで、第①位は、『立待岬と啄木のお墓』(函館)としました。
‥ということで、『いち愛知県人が選ぶ北海道のこれが好き偏愛ランキング』【後編】でした!以上です、ではまた!