「アサリを茹でるのが怖い(アサリの酒蒸しなど)」【疑問 】「アサリはどこで絶命をするのか?」「亀は亀の甲羅を取ると死ぬのか?」
タイトルどおり、私は「あさりを茹でるのが怖い」です。何が怖いかって、「フライパン」の中で熱に耐えきれず、次々と口を開けていくあさりの様子がなにしろ怖い。自分の手でまるで小さな小さな地獄を作っているみたいで。
あれは、かなりの残酷な光景だと思うのですが、そういう意見を今まで聞いたこともありません。スーパーで死んだようになっていたあさりを砂抜きで復活させ、だまし討ちのように火にくべる自分の冷静さもこわい。何しろ怖い。
- そもそも「あさりの酒蒸し」デビューが遅かった
- 【疑問①】『アサリ』はどこで絶命をするのか?
- 【疑問②】亀の甲羅を取ると亀は死んでしまうというのは本当か?
- 最後に(あさりの酒蒸しが怖い問題は解決はしていないが)
そもそも「あさりの酒蒸し」デビューが遅かった
私は結婚するまでそんなに料理をしませんでした。だから、「あさりの酒蒸し」を初めて作ったのも数年前(わりと最近)。旦那さんがあさり好きなので作るようになりましたが、作っても自分が食べることはほとんどありません(そんなにアサリ好きじゃない)。
多分、最初にあさりをゆでた時、
「(ギャァァァー)なんだこの料理(困惑)」
という感想だったと思いますが、それから数年、まったく慣れることなく今にいたっています(実家でも食卓に出てきたアサリをただ食べてるだけだったので、実際の調理を見ていなかった)。
【疑問①】『アサリ』はどこで絶命をするのか?
あさりを茹でていると、ブチブチと「貝柱」が切れる音がします(いかんでしょ、あの音)。「熱で貝柱が変形を起こし、殻からはがれる音」といいますが、その時に絶命するのでしょうか?
貝柱が切れる前にもう死んでいるのか?
お酒や油をかけられた時点では大丈夫なのか?
いったい、どこであさりは絶命するのでしょうか?
私は「加熱のどこかで絶命。死後、貝柱が切れる」と思っているのですが、それを調べてもなかなか答えが見つかりませんでした。
そんな折、たまたま県内の水族館を訪れる機会があり、思い切って質問をしてみました。あさりはどこで死ぬのか?と。すると、
「どこで絶命するかハッキリとは言えないが、貝柱が切れる前にはあさりは死んでいる」。また「貝殻をとったら、その時点であさりは死ぬ」と教えて頂きました。
スッキリしました!ヘンな質問にこたえていただいて感謝感謝。
【疑問②】亀の甲羅を取ると亀は死んでしまうというのは本当か?
カラつながりですが、「亀の甲羅を取ると死ぬ」という話。
この疑問もあさりついでに調べました。
こちらはあっさりと分かり、「甲羅と背骨が一体化しているから」という理由でした。
Wikipediaの下から撮った写真が分かりやすいです(下の写真)。
ほんとうだ、甲羅と背骨が一体化しています。ダメですね。甲羅を取ったら、内臓が出てしまうのですね。背骨がなくなったら、歩けないだろうし、これはダメだ。
人間に近い分、あさりより分かりやすい!
今回、ちるっちさんという方のAmebaブログの記事『【閲覧注意】カメの死骸(一部、ミイラ化)』というミイラ化したカメの死体の観察記録がとても参考になりました。
自分には、カメの甲羅の構造を知りたくても、死骸をきちんと観察できる冷静さがないのがくやまれます。そんな度胸がほしかった。ちるっちさんが羨ましいなどと思う。
最後に(あさりの酒蒸しが怖い問題は解決はしていないが)
旦那さんがあさりを食べたい以上、結局、これからも私はあさりを殺し続けることでしょう(人には言えない悩みである)。
最後に「あさり寺」や魚の供養碑などについても調べてみました。
(あさりを供養した「あさり寺」。どこかにありそうですが、今回は見つけることはできず。)
魚の供養碑については、『魚類への供養に関する研究』(2010)という論文をみつけ、興味深く読みました。
その中で、国内には1100基以上の「供養碑」等が存在するということを知りました。
クジラ・ウミガメ・サケなどが多いようですが、「魚介類」という大きなくくりの碑もあります。個別で目についたのはラッコに真珠・アサリ・シジミ・ハマグリ・ナマコにカエル・ノリ・コンブ・ワカメ‥と種類豊富で、何でもあるなぁという感じでした。
正直、海藻まで‥という気持ちになりましたが、海藻は供養というより、感謝や養殖等の顕彰の碑ととらえた方がよいそうです。
昔から、こうした供養碑があるということは、自分と同じためらいながら生き物を殺す人がいたということでしょう。
同じ人がいたということを見つけれただけでも良いとし、そしてあさりをゆで殺すことにも慣れる必要はないのかもしれない、と思いました。
慣れきって何も感じなくなるほうが、もしかしたら怖いことなのかもしれません。
…というわけで、以上!『アサリを茹でるのが怖い』でした。ではまた!