面白い名前の『嫁見餅よめみもち』【嫁見餅総本家】【藤の名所『曼荼羅寺』】(愛知県江南市)
前回、江南市を歩いた際、『嫁見餅よめみもち』という珍しい名前のお菓子を買いました。嫁見餅の名前の由来・味を、江南市の藤の名所「曼荼羅寺まんだらじ」とともに紹介したいと思います。
藤の名所「曼荼羅寺」
曼荼羅寺は、1329年、後醍醐天皇の命により開創されたお寺で、藤の名所として有名です。毎年、藤の時期には、駅前のバス亭に行列ができる位人気です。
その江南駅からは、距離があるかな?と思いつつ歩いたのですが、歩いたらほんとに遠かった!バスだと、江南駅前から10分ほどです。
そして、実際の曼荼羅寺はというと、とても立派な風格のあるお寺でした。写真は本堂で、屋根は御所の紫宸殿ししんでんを模したという、素敵な屋根をしていました。
(勅願寺であり、皇室と縁が深いことから、紫宸殿を模したデザインが採られたのかな?)
この本殿を建てたのは、徳島藩主の蜂須賀家で、出身地はこの江南市になります。
あまりに手入れされて綺麗だったので、まだ新しい建物なのかな?と見ていると、1632年の建立でした(とてもいい保存のようです)。
そして、時期が早すぎるため、藤はまるでありませんでした…。
ここの藤棚は、想像以上に広く(1.3万㎡)、また、お寺全体の敷地も4万3000㎡と広大で、試しに1周してみたのですがなかなかたどり着きませんでした。ぐるりと回ってみると、寺内に多くの塔頭があることも分かり、大きなお寺なんだなぁ、と大きさを実感できました。
「曼荼羅寺」の藤は昭和からだった
咲いてない藤棚を見ながら、説明版を読むと、
「昭和28年、寺の奉賛会がお寺を藤の名所にしたいと境内に植えたのが始まり。市と協力しながら、公園の土地を広げ、藤棚を拡充してきた」との説明。
(曼荼羅寺の藤って昭和から?まだ新しいんだな)、と少しびっくりしました。
でも、なぜに藤だったのか?また調べてみたい、と思います。
そしてもう1つ。境内にはネコがたくさんいて、驚くほど人なつっこく、広い境内で大切にされているようでした。
『嫁見餅よめみもち』(嫁見餅総本家)
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さて、お目当ての『嫁見餅』ですが、江南駅のそばですぐに分り、さっくり買えました。フルーツの大福なんかも人気のお店のようです。
「嫁見餅」の由来と味
嫁見餅って随分変わった名前だなぁ、と思っていました。中に同封された紙には、
「もともと旧暦の1/25に、新妻が曼荼羅寺にお礼参りをする風習が嫁見の祭りで、
(その結婚した奥さん達に)あやかりたいとお参りする若い娘さん達がいて、
その若い娘さんを見初めにいく男性(やその親)らがいた。」
という内容の、土地の風習について書かれていました。
なるほど、新妻ー若い娘さんー嫁探しの男性と、つながる風習だったのですね。
そして、包装を開けて食べてみます。
美味しい!(外側がポロポロとしていて、特に美味しい)。
①ポロポロ②餅③あん、の3層構造でした。中身のあんはほど良い甘さ、サイズも小ぶりで食べやすく、味のバランスのよいお菓子でした。
‥ということで、嫁見餅は土地の風習の由来なども分かる、とても美味しいお菓子でした!以上、『曼荼羅寺と嫁見餅』でした!ではまた!