物欲子(ぶつよくこ)のブログ

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(おもに)物欲ぶつよくの記

明治の濃尾地震の痕跡を見に行きたい 「根尾谷(ねおだに)断層」(岐阜県本巣もとす市)

前回の「金生山(大垣市)」からの帰り道、念願だった「根尾谷断層」に行ってきました。

 

明治24年(1891)の濃尾地震

 

濃尾地震を知らない人も多いかもしれませんが、

日本で起きた最大クラスの直下型地震になります。

明治24年10月28日、朝6時過ぎに発生し、その震源地こそ、この根尾谷でした

推定マグニチュードは8.0、震度7を記録し、死者が7000人以上が出る惨事となりました。

 (10月下旬の日の出は6時位で、まだ家に居る人も多かったはずです。

時間帯も不運だし、当時の木造家屋では全然もたなかったことでしょう)

 

ちなみに、

  • マグニチュード →地震自体の大きさをあらわし
  • 震度は     →(生活してる所での)揺れの大きさをさすのだそうです

 

一家ほぼ全員が亡くなった

 

その7000人の死者数に入っているのが、自分の母方の家です。

10代の曽祖母1人を残し、一家全員が亡くなったのだそうです。

震災当時、そんな家は珍しくもなかったのでしょうが、若い女の子1人で一体どうしたのだろうか?と今でもふと考えます。

母方の家の濃尾地震以前のものは何も伝わらずで、地震が一家の歴史のすべてを

奪い去ったようです。

曽祖母が大地震を生きのびたおかげで、自分もこうやっていろいろとできるわけで‥。

1度、その運命の「震源地を見てみたい」、と思っていました。

 

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樽見鉄道 路線図

出典:つぃぷるトレンド(https://tr.twipple.jp/h/6b/5a/%E8%B7%AF%E7%B7%9Ax%E9%89%84%E9%81%93%E8%B7%AF%E7%B7%9A.html

 ☆(一番上の)終着駅樽見(たるみ)の次の駅が「水鳥駅」です。

 

水鳥(みどり)の「地震断層観察館」

 

大垣から北へ、樽見鉄道で1時間少々の旅になります。

本巣(もとす)をこした辺りから、左右に山がせまる谷の中へ電車は入っていきます。

樽見鉄道は、根尾川沿いを走り、根尾川を何度も何度も越えながら進みます。

この辺り、まだ早い桜、山、渓流‥と日本的な情緒がとてもいいのですが、

感心してる内に、水鳥駅へ到着しました。

水鳥駅からすぐのところに、国の天然記念物に指定された「断層崖(だんそうがい)」地震断層観察館」があります。

 

地震断層観察館・体験館」の情報

開館時間:4月(9-17時) 5-10月(10-17時) 11-3月(10-16時)

定休日:月曜日  料金:おとな500円・こども250円 

場所:本巣市根尾水鳥512  開館:1992年~

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右の建物が地震断層観察館

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明治24年の震災直後の様子

出典:wikipedia「濃尾地震

 

まん中のもり上がりが地震で隆起した箇所(断層崖)です。

高低差は6m。横ずれ4m。長さ1kmに及びました。

断層崖の所に「fault」の文字が見えます(「断層」の意味です)

 

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今の断層崖のようす

 

今の写真でももり上がりが分かりますが、草も生えて少しマイルドになった感じです。

(知らなければ、土手に見えます)

この断層崖の上に建設されたのが「地震断層観察館」で、断層崖を掘って、

断面を露出させています。

 

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観察館内の垂直ずれが観察できる部分

下から隆起した部分(土色の濃い部分赤矢印)が

写真の断層崖と同じ箇所になります。

 観察館の広い空間の中で、黒い地下とたった1人で対面するのはかなりの迫力でしたし、ちょっとゾッとしてしまいました。

これくらいの隆起は、地球にとってたいしたものでもないのでしょうが、人間にとっては不幸としかいいようがありません。

 

根尾谷が美しい

 

水鳥駅周辺の風景は綺麗だけど、左右の山の山頂が崩れそうな錯覚を覚えました。

これには観察館の展示のせいもあったでしょう。

実際、濃尾地震の際、山崩れを写した古写真もあったから、崩れやすいのはあるかもしれません。

谷を流れる根尾川の水があまりに澄んでて感動したし、北に見える能郷白山(のうごうはくさん 1600m)も白雪をかぶって美しく見える場所でした。

根尾川は、能郷白山を源流とする川です)

美しいけれどなにか怖いところ。

谷を流れる川、せまる両側の山、微妙なバランスの上にいる気がします。

なれてしまえば、なんて事ないのかな?

 

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能郷白山が奥に見える

ここから北上していくと越前大野(えちぜんおおの)あたり、福井県にでます。

(岐阜と福井の県境って、「すごく山深そうだなぁ」と想像しました)

 

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すんだ根尾川の水。高所恐怖症で撮影する手がふるえます。

根尾君との関係は

 

そういえば、根尾谷といえば、根尾君!

現在、中日の根尾くんは、旧根尾村と何か関係ないのでしょうか?

(出身は岐阜県飛騨市だから、少し場所が違うのですが、同じ岐阜県です)

ちょっと情報が見あたらなかったのですが、

根尾村は、根尾つながりで応援しているそうで、町には「応援してます」ポスタ-が貼ってありました。

 

薄墨桜(うすずみざくら)は2分咲くらい

 

水鳥の断層を見たら帰るつもりだったのですが、地元の人に「遠くない」と教えてもらい、きゅうきょ、桜を見るために歩くことにしました。

薄墨桜といえば、樹齢1500年の有名な古木で、例年観光客で混むのですが、

まだ満開には少し早いし、今年は新型コロナで観光客が出ていないのも好都合。

樽見鉄道の時間もあるので、必死に歩きました。

最後に何とか、薄墨桜をみることができました。

 

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「日本3大さくら」といわれています

ちなみに‥、2本あるうちの右側の桜になります。

(左の方が咲いてますが)

 

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根尾谷みやげ 観察館で買えるパンフレット(1000円)

 

念願の水鳥の断層崖をみることができました。

地震は起こらないにこしたことはないけど、地球には地球の理屈があるのだから、

人間の希望とはかまないことでしょう。

防災パック作ったり、転倒止めを設置したり、地震情報を日頃からチェックしたり、

最悪をさけるための行動をするしかできることはありません。

でも、地震が起こるという事はその星が生きている、生命を育んでいるということでもあります。

地震が完全に起こらなくなったら、その星はエネルギーを失った死んだ星となり、

今度は人間が生きてはいけない環境になっていきます(億年単位の話ですが)。

(例えば水星は大気もなく、昼間は450度、夜は-180度という環境だそうです)

地震はいやだけど、造山活動、地熱の恩恵もあるし‥、

人知こえた大きな話すぎて、いつもとまどってしまうのですが、

また機会をみつけて、地震や地球について調べてみようと思います。

(永遠に手が届かない話であっても)

以上です。ではまた~。