注文してた鯉のぼりを受け取りにいってきた【旗屋中島屋代助商店】(愛知県岩倉市)
3月、岩倉いわくら街道を歩きました。その際、岩倉市の『旗屋 中島屋代助だいすけ商店さん』で、鯉のぼりを注文してきました。先日、出来上がった、ということで取りに行き、少し早い五条川の桜も見てきました。
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岩倉といえば、桜と鯉のぼりというくらい、名古屋では有名です。五条川で鯉のぼりの寒晒しをする映像が、TVで流れることもあります。
なぜ川でするか?をあまり考えたこと無かったのですが、「鯉のぼり」って大きいから、川くらいでしかする場所がない、ということだったんですね。
(ちなみに、五条川での寒ざらし、清流とはいい難いけど大丈夫?って思っていました。以前よりキレイになったという話ですが、鯉のぼり屋さんの体のためにもきれいな川であることを祈りたいです。)
『旗屋中島屋代助商店』
旧街道沿いにある中島屋さんの店は、1624年(寛永元年)の創業、築120年の立派な商家でした。鯉のぼり・旗・幕などを作られています。
手作りの「鯉のぼり」って高そうなイメージですが、とりあえず値段だけでも聞いてみることにして、店内へ。
店の中は商家らしい粋な造りで、床の常滑焼製のタイルとか、明治モダンな感じでした。
(ショーウィンドウの下の石の部分も凝ってたり、看板の「えびす大黒」もちょっと見たことないような、時代を感じるものです。)
そして、お店の中に吊るされている鯉のぼりの群れ。お店の人と話して、鯉をちらちら見ていると、「やっぱり、鯉欲しいなぁ‥」という気もちになりました。
「マイ鯉のぼり」
「鯉のぼり」って買っても上げる所がないイメージもありました。でも、小さいサイズなら、部屋に年中吊るしておいたて、インテリアにしてもいいかも‥。
中島屋さんの鯉は、木綿製で、刷毛はけで描き、うろこを1枚1枚手作業でぼかして描いていく昔ながらのタイプ。
お値段はサイズによりますが、私が選んだのは一番小さい1万円少々の鯉。
色は黒、青、赤の3種で、その中から黒の真鯉を選びました。
お腹に無料で名入れもしてもらえるので、子供がいない私は、自分と旦那さんの名前を入れてもらいました。
鯉と金太郎
さて、出来上りの連絡を頂いたので、取りに行ってきました。
サイズは約95㎝、最大幅25㎝と手頃な感じです。
「鯉のぼり」って目が特徴的(すごくのんきな顔をしてますね)。そして、お腹には、赤い金太郎が描かれています。
なぜ、鯉に金太郎なのか?ですが、 調べてみると、金太郎は、「自分より大きな鯉を捕まえた」という伝説がある、のだそうです。
江戸時代から、「鯉に金太郎(=こいきん)」と呼ばれて、男の子の立身出世や体が丈夫であるようにという、願いの込められた伝統的な図柄であるということでした。
岩倉「桜まつり」
例年、岩倉の「桜まつり」(3月末~4月頭)は大人気ですが、2020年は新型コロナで中止でした。
中島屋さんが、「家の裏で物販はしてるよ」と教えてくれたので、お店の裏側に行ってみると、五条川沿いに物販スペースが出ていました。
物販スペースでは、鯉のぼりの生地、木綿生地のはぎれ、お菓子・小物が売られていて、生地をみているだけでも面白かったです。
物販で上の鯉のぼりのハギレを買いました。綺麗なピンク色の鯉です。最近はカラフルな鯉がいるんだなぁ、とびっくり。
最後に
ちなみに、明治以前はほとんど和紙製で、明治後半に綿製が登場したのだそうです。
綿製にすることで、よく飛び、大きく作れるようになったのでしょう。
それぞれの時代の鯉のぼりを、和紙、綿、ナイロン(昭和30年代から)、令和の鯉のぼりとそれぞれ飛ばして、比較してみたら、面白そうです。
明治の鯉のぼり 不明 - "Letters from Japan" by Mrs. Hugh Fraser, New York, The Macmillan company; London, Macmillan & co., ltd.. 1904, link
上の写真の、明治の鯉のぼり、巨大ですね(写真右下の子らの映り方が気になりますが)。
‥ということで、『注文してた鯉のぼりを受け取りにいってきた』でした!以上です、ではまた!