今回は、「尊敬できる年長者、高齢者って少なくない気がする」という疑問について、書いていきたいと思います。人間は、年を取った分、人間として深みを増し、知識は増えて賢く、性格は優しくなり、飄々とした感じになっていくものでは?、と思っていました。
昔話や小説には、そんな「おじいさん」「おばあさん」も出てきますよね?
でも、ほんとにそんな素敵な高齢者っているのでしょうか?仙人みたいな賢者って、実際はいるのでしょうか?
- 「高齢者」って何歳から?
- 「シニア」って何歳から?
- 思い浮かぶ、素敵な高齢者(2020年4月現在)
- 素敵な高齢者になれない理由
- ひょっとすると‥、今が素敵じゃないと素敵な「高齢者」にはなれないのかもしれない
- 最後に(自分もやがては「高齢者」になる)
「高齢者」って何歳から?
調べてみたところ、はっきりした定義はないみたいです。
今の年金受給年齢や、昔の国連のレポートから65歳からだとか(諸説あり)。
「シニア」って何歳から?
シニア=高齢者で、こちらも定義はないそうです。
思い浮かぶ、素敵な高齢者(2020年4月現在)
自分が素敵なシニアだと思う有名人は‥、
〇「タモリさん」(1945年生まれ・74歳)
知識あり、ユーモアあり、好奇心あり。(みのもんたとは違い)発言にいまだ衰えを感じさせない。齢を重ねて飄々とした感じになり、優しさもにじみ出る、憧れのシニア。
〇「草野仁さん」(1944年生まれ・76歳)
今、TVで見る姿は、昔と大幅には変わってない気がします(何気に劣化の無さがすごい)。言語明瞭、頭脳明晰、体を鍛えている事も若さの秘訣か、精神状態が常に一定なのもかなりスゴイこと。
〇「所ジョージさん」(1955年生まれ・65歳)
いつも明るく快活で楽しそう。志村けんさんと同じく、癒し系笑顔の人。知性や好奇心はいまだ衰えず、子供の心を感じる65歳。
以前、TVの番組で、「世田谷ベース」を訪問した芸能人に、「これはどう?」「これもどう?」と、無邪気にどんどん物あげてたのが印象的でした。
〇「梅沢富美男さん」(1950年生まれ・69歳)
男らしく、信念を感じる。発言も面白く、多才多能、ユーモアもあっておちゃめ。若い時分もかっこよくて素敵だったけど、今もまたかっこいい。上手に年齢を重ねた69歳。
〇「尾畑春夫さん」(1939年生まれ・80歳)
2018年、山口の「2歳児救出事件」で一躍、時の人なったスーパ-ボランティア。
「困った時はお互いさま」「残りの人生全てを恩返しに充てたい」などの言葉は、こんな70代がいるのか、と衝撃を与えられた。東京から大分までの徒歩行は、尾畑さんの夢だったというが、若者がするような事を実際に実現しようとするスーパー高齢者。健康な肉体は、魂も健康にするのだろう。
ここまで書いたところで、下の本を買ってみました。尾畑さんみたいになりたい!
…ということで、芸能人の場合は、このように数人浮かびますが、身近なところではどうかというと、
【身近にいる素敵なシニアの例】
〇昔のパソコン学校の先生
どんな質問にも丁寧真摯に答え、誰に対しても謙虚で腰が低く、明るく優しく、常に笑顔の方でした。そして、自分の父も長所がたくさんあり、尊敬できるシニアです。
しかし、思い浮かぶ、身近な「素敵シニア」は今のところ数人‥。
素敵な高齢者になれない理由
やはり、あまり素敵じゃないと思えるシニアの方もみえます。それは、なぜなのか?を考えてみると…、
〇「経験」が人間を悪くするのもあるかも、
〇「病気」 体が痛めば、笑顔どころではないし‥、
〇「脳の老化」 前頭葉は劣化しやすく、脳の萎縮が意欲・意志を下げる。感情のコントロールができなくなり、イライラしたりきれやすく。
〇自己を実現するお金が足りてない →余裕がなくなる →貧すれば鈍する
と、書いていて、wikiの『高齢者』のこんな記述を見つけました。
老人の性格特性・レイチャードの5類型
- 円熟型 - 過去を後悔することもなく未来に対しても希望をもつタイプ。寛大。
- ロッキングチェアー型(依存型) - 現実を受け入れるタイプ。物質的、情緒的な支えを与えてくれる人に頼る傾向がある。安楽に暮らそうとする。
- 防衛型(装甲型) - 若い時の活動水準を維持しようとするタイプ。老化を認めない。
- 憤慨型(敵意型) - 老いに対する不満が他者への攻撃となってあらわれるタイプ(花火、自動車)。人生の失敗を他人のせいにする。
- 自責型 - 人生を失敗だったと考えてふさぎこむタイプ。自分の至らなさのせいであったと考える。
レイチャードは、アメリカの心理学者だそうです。うーん、興味深い。
(でも‥、①しかよくないじゃない!あといったいどうなの?)
ひょっとすると‥、今が素敵じゃないと素敵な「高齢者」にはなれないのかもしれない
「素敵な高齢者」であげた芸能人は、まず若い時からすでに魅力的だったのでしょう。
過去からの蓄積が素敵な「高齢者」を作る、と考えて書いてきたのですが、将来、大化けするとも限りません。
最後に(自分もやがては「高齢者」になる)
素敵な「高齢者」になるために今からできることをやろうと思います、とりあえず。
「暗い顔しない」
中年が暗い顔してると世の中が暗くなっていかん、とどこかに書いてありました(若者は存在自体が明るいのだけれど)。
「健康でいること」
これでしょう!健康な体じゃないと、心もグサグサになってしまうから。
「世の中は捨てたもんではない。親切な人はいる」、ということを下の世代に伝える。
素敵な高齢者になれるよう願いつつ‥、
以上、「志村けんさんのような魅力的な『高齢者』がなぜ少ないのかを考える」でした!ではまた!