【幽霊の色】 『茶色の下半身だけの女性』『コンクリ壁の中から聞こえる男性のうめき声』
前回ブログの続きです。『黒い霊』をみる1年位前に見た「茶色の霊」の話を書いていきます。茶色という色には意味はあるのでしょうか?また同じ施設で体験したコンクリ壁の中から聞こえた男性のうめき声についても書いています。
272447によるPixabayからの画像
当時、私はとある商業施設の中のお店で働いていました。この「商業施設」には、幽霊が出るという噂がありました。それは戦中の「名古屋空襲」で、この辺りでだいぶ人が亡くなったから、ということに因るものでした。
(実際、6月のある日の「空襲」で1000-2000人ほどの人が亡くなったといいます。この「空襲」で標的にされたのは、この商業施設のすぐ南にあった軍需工場群でした。現在は「慰霊碑」が建てられています。)
私は「何十年も昔の話」「そもそも幽霊を見たことがない」で、どこにでもある話と思っていました。
しかし、早出の際、店の裏口で、真の闇にある店舗に照明をつけるのは本当に不気味で、早出が嫌で嫌でたまりませんでした(早出は1ケ月に1回くらいの当番制)。
真っ暗な中でスィッチを探し、店の照明がついて明るくなるまで、毎回ドキドキしていました。
お店裏側の方は、細長いバッグヤードになっており、通路と横並びの席が6~7席ありました。席はお店スタッフの事務・休憩用で、間仕切りで区画してありました。
このバッグヤード側にも照明をつけなければなりません。
バックヤードも闇だったので、同じ様に毎回、照明がつくまでドキドキしていました。
店→バッグヤード、と2回照明をつけるわけです。
また、この細長いバッグヤードの奥のどんづまりには、なぜか同僚の「お着物」が袖を広げた形で上から吊ってあって、これも不気味さを倍増させていました。
こんな感じに、着物が空に浮いてみえた Bakkai , CC 表示-継承 3.0, Link
照明がつくまでがまんがまんで、どんづまり奥に吊るされた着物は極力見ないようにしていました。
このバッグヤードの席は固定ではなく、好きな席を使ってよかったので、私は(1番奥が静かでいい)と、どんづまりの奥の席を使っていました。
①コンクリの壁の中から聞こえる「うめき声」
ある日の早番のことです。
照明もつけ、掃除もひと段落。営業時間までまだ少し時間があったので、1番奥のそのどんづまりの壁にもたれかかっていました(その上には着物がある)。
あと数十分で開店なので、商業施設内にも曲が流れていました。
すると、壁の中から、「お‘おおぉぉぉ、お‘おおぉぉぉ」という男の人の低いうなり声がはっきりと耳の横で聞こえました。
私は驚いて振り返ってみましたが、後ろはただの厚いコンクリ壁です。
聞こえるはずのない場所なのです。その声は決して大きな声ではなかったのですが、驚くほどクリアで、はっきりと聞こえました。
意外にも恐怖心を感じなかったのは自分でも不思議でしたが、照明がついていたせいか、朝の9時過ぎという時間帯のせいだったからかもしれません。
あまりにはっきりと聞こえたことに驚き、後日、同僚のKさんにその話をしました。
(Kさんは仲のいい同僚で「霊感がある」という人でした。)
「奥の席?あすこ霊いるよね?〇〇ちゃん、なんであの席に座るのかと思ってた~」
と、Kさんに言われた時は心底ゾッとしました。
その時、Kさんに「なんて言ったの?なんて言ってた?」と、くりかえし聞かれたのですが、「うめき声。言葉にならない声だった」としか言えませんでした。
(このKさんに、当時、私が気に入って持ち歩いていた写真(ある人の写真。故人)を見せたことがあるのですが、「やだ!この人生きてる!死んでない!気持ちわるい、しまって!」と言われた時も同じようにゾッとしました。)
②【茶色の霊】「体が透けた下半身だけの女性」が歩いていく
さて、お店の裏口を出ると商業施設自体のバックヤードで、ここは通路になっていて、その先にトイレがありました。このトイレにも「幽霊が出る」といわれていました。
ある日、トイレに行こうと思い、通路を歩いていると、前を行くセピア色の半透明な女性に気がつきました。お腹から下だけで、上半身はありません。
SuperHerftigGeneralによるPixabayからの画像
スローモーションのように、ゆっくり軽やかに足だけが通路を歩いてゆくのがみえ、トイレの前で、その姿は消えました。
このセピア色の女性は、制服のようなスカートをはき、ローファーのような靴をはいて
いました(まだ若い女性?)。
時間にして2秒くらいのことだったと思うのですが、とてもゆっくりと感じられ、これも不思議と怖さはありませんでした。
(こちらにまるで気づいてない様子で、楽しそうな雰囲気すらあった。)
とても気になるこの「セピア色の霊」なのですが、なぜ茶色をなのか、そうした情報は今も見つけれていません(もしかしたら、茶色には意味はないのかもしれませんが)。
「霊」が半透明で透けてたり、全身ではなくパーツだけ見える、ということはよくあるのだそうです。
ふだん全く「霊感」のない私ですが、このお店にいた時にはこうした体験があり、不思議でした。先述のKさんいわく、「疲れて波長があってるんじゃないの?」とのことでしたが。
最後に
結局、自分が知りたかった「幽霊が茶色な理由」はまるで解明できずにいます。もしご存じの方がいたら、教えて頂けると嬉しいです。
「うめき声」の方は、実は壁の中からしたのではなく、あの時上に居たのかな?と後から、思ったりもしています(恐ろしい想像ですが、逆さであったとか)。
店の中にも「霊がいる」と噂されていましたが、見た同僚の話では足だけであったといいます。男性の霊で、「男性の革靴だけが店内を歩き回り、視界の端をチラチラと動いてた」ということでした。
この商業施設はもちろんまだあり、訪れるといわく因縁のあのバックヤードを覗いてみたい気になります。
‥ということで、「茶色の下半身だけの女性・コンクリ壁の中から聞こえる男性のうめき声」でした!以上です、ではまた!