【食レポ】海亀を食べることが難しいので、かわりに「すっぽん卵の焼酎漬け」を食べてみた(料亭やまさ)
この「海亀を食べたい」ですが、現在では口に入ることはほぼありません。
どうしたら食べれるのかを調べ、また、入手しやすい同じカメ目のすっぽんの卵を今回は取り寄せて食べています。
①「海亀」の肉や卵を食べたい
ウミガメ自体、1億年以上前からの存在と言われ、太古から近年まで食べ続けられてきた伝統食。
大昔から身近にあり、日本人に深く親しまれた歴史を考えると、なんとしても食べてみたい。
以前、「亀卜」(亀の甲羅占い)を調べた際は、「亀卜は、中国起源で殷の時代に盛んに行われた」という記述をよみ、占いにも使うし、「ガッツリ食べてたんだろうなぁ」と想像をふくらませていました。
②「ウミガメ」について
① 現在、地球上に7種(6種は絶滅危機)
② 日本で特におなじみのウミガメは、「アオウミガメ」「アカウミガメ」など。
③ 「ワシントン条約」で取引規制中。
④ 日本では、いくつかの法で規制がかけられている。
(「水産資源保護法」がらみでは、都道府県の海区漁業調整委員会で承認が必要など。)
世界では乱獲・環境の変化などにより、個体数が減少している地域もあり、日本ではやや増加傾向にあるという話も。
③食べれる場所
①小笠原
小笠原諸島では、年間135頭まで捕獲が許可されていて、島のお店でアオウミガメのお寿司などが食べれるそうです。
上記の記事では、上品で美味しそうな「カメ寿司」の写真と記事がのっています。
アオウミガメは特に美味しいのだとか。はー。
見た目も可愛いアオウミガメ Bernard DUPONT / Link
沖縄も年205頭の捕獲制限をもうけていて、食べれるお店があるそうです。
③海外
中南米や東南アジアほか。
国内であれば少し遠いし、または海外で食べれる、ということが分かりました。
④昔、近所のスーパーで亀の卵を売っていた
食べれる場所が少し遠いな、と考えているうち、昔みた「亀の卵のビン詰」をふと思い出しました。
20年くらい前の話ですが、よく行くスーパーに置いてあった「亀の卵のビン詰」。
ビンの中には10個くらいピンポン玉のような卵が入っていました(値段は1000円位)。
当時、興味はあったものの、結局買わずじまい。
その後も数回見た記憶がありますが、それ以後、全く見なくなりました。
多分、あれは亀といっても入手しやすい「スッポンの卵」だったのでしょう。
「そうだ!まずは、同じ亀のスッポンの卵を探してたべてみよう!」と思いつきました。
⑤「すっぽん卵の焼酎漬け」(料亭やまさ)
ということでネットで探してみると、もはや「スッポンの卵」自体がほとんど売られていない状態。
その中から、大分の料亭「やまさ」さんが「すっぽん卵の焼酎漬け」を販売しているのを見つけました。昔スーパーで見たのと同じような見た目です。
すっぽん料理専門の料亭さんのだったら、おいしいかもと期待をしつつ、取り寄せることにしました。
そして、注文した「すっぽんの卵」がおくられてきました。
まさに、昔見た感じの卵です。
「ニワトリの卵や魚卵は大丈夫で、亀の卵がダメなんて偏見だろう」と卵を目にするまでは、そう思っていたのですが。
ひゃー、これかぁ。卵がまるい!口に運びにくい。そして、なんかこわい⁉
しかも、これは焼酎づけの生卵。そもそもハードルが高かった?
しかし、「食べたい」と言って注文したのは自分だし、がんばって食べなくては。
勇気をだして、口にいれてみます。
薄氷のような食感の卵の殻(ただし、卵の殻はむいて食べるということが後に判明)を噛むと、卵くさい、とろっとしたものが口にぶわっ~、と広がりました。
小さな小さな卵の、匂いの強さに驚愕。
(これは個人的にダメかもしれない。そういえば、私はピータンも苦手だった!)
多分ですが、卵の周囲が焼酎だから、卵臭さがきわ立つので、ミソ漬けとかしょう油漬けなら、また全然違ったかも。
しばらく呆然として、その日は寝てしまいました。
翌日、「生がダメなら、茹でればいいんじゃないの?」と気を取り直し、今度は茹でてみることに。
「亀の卵の卵白は固まらない」という話どおり、凝固が弱いです。
結局、10分位茹でました。
食べてみると今度はカチカチで、味は「パッサパッサの、味の抜けたビーフジャーキー」みたいになり、食べれるようにはなりました。
(多分、「すっぽん卵」の良さは一切なくなったことでしょう。申し訳ない)
最後に
「海亀」が食べたければ、小笠原か沖縄へ。
また、「すっぽんの卵」はクセがあるということがわかりました。
そしてもう1つ、最後に思ったのは「浦島太郎」の昔話。
子供達にいじめられている「亀」を浦島が助けるあのお話ですが、あれは砂浜に産卵しにきた「海亀」のメスだったのかなと遅まきながら、思い当たりました。
太郎をのせる位の大亀ならば「海亀」しかないし、その海亀は産卵以外、上陸しないからで、亀が泣いていたというのも産卵時のそれだったのでしょう。*1
卵も取らず、捕まえて食べようともしない「浦島」は、実に奇特な人間ということで、「竜宮」にも招待され、伝説になれた、ということだったのでしょうか?
煩悩むきだし、「捕まえて食べよう。べっ甲細工も作りたい」、というような人間ばかりの中で浦島の動物愛護が光った、という話だったのかもしれません。
そんなわけで、『すっぽんの卵の焼酎漬けを食べてみた』でした!以上です、ではまた!
下記では、亀の体の構造に興味をもって調べています。
*1:塩分濃度の調節と上陸時の目の乾燥を防いでいる。