なぜ傍線を右側に引くのか?【左傍線の方がしっくりくるのは私だけ?】
本やプリントに傍線を引くことってありますね。
縦書きの場合、右に傍線を引く人がほとんどかと思います。左に傍線を引く私は、最近まであまり気にかけていませんでした。
しかし、図書館本の書きこみをじっくりみると、世の中、圧倒的に右傍線派ばかりということに少し衝撃を受けています。
①そもそも日本は右傍線が主流
本に印刷された傍線は右側、これは昔からの慣例のようです。今さら、右に左にバラバラに傍線をつけては統一感がなくなるので、これはいたし方ない。
しかし、個人の書きこみまでも右傍線ということは正直、解せないのです。
私のように定規でラインを引く場合、右傍線では定規に文章が隠されてしまう。
引いた後も左傍線であれば、次に来る文章も自然と目に入り、つながりがいいと思うのですが。
②もしかすると、定規派も少数派?
定規で引く美しい直線がすきです。でも、もしかするとそれも少数派なのかもしれません。
というのは、図書館の本や中古本の書きこみをみると、フリーハンドで引かれた傍線ばかりだからです。
そもそも、図書館の本に書きこみをするのもNGだし、その上フワフワとした曲線傍線までひかれた日にはさらにムッとするわけです。
まっすぐじゃないラインに対する怒り?
少し話がずれましたが定規を使わなければ、ペンは(大体)右手に持つし、「右側に引くんだわね」という話になってきそう(?)です。
③左側に安心感を感じるのは女性が多い?
そう、そうなのです!それもあるのです。左側に安心感を覚えるのです!
傍線も左側にあると大変落ちつきます。漢文の訓読文の返り点(レ点、一、二など)も左にあってこそ。右にあったら大変読みづらい気がします。
左側には安心感を感じるのは女性が多いは、はっきりとしたデーターを示せればよかったのですが探しきれませんでした(申し訳ない)。
夫婦・恋人の2人連れで車に乗ったり、歩いたりする場合、女性が左、男性が右の位置に来ることが多いせいもある?
④「左まわりの法則」
また人間の行動として「左まわりの法則」というものがあり、スーパーなどのお店で応用されていることも今回初めて知りました。
入店から、お店の中を左回りにぐるりと回ってレジに行きつく形で、これだと右手で品物を取り、左手にカゴというスタイルで動作もスムーズ。ストレスも少なそうです。*1
またその反対に、お化け屋敷などをわざと「右まわり」コースで作るのは、居心地の悪さをなんとなく感じるのを利用しているのだとか。*2
右利きの安心スタイルは、やはり右手を開け、左は守りにしておく形。これを反対にされるとバランスが悪く、何となく落ち着かないというのはあるかも。
右側は利き手で変化や対応を迫られ、常に緊張を強いらていれる。
その反対側の左手は「静」で、変化が少ないことも安心感につながっているのかもしれません。
最後に
また、同じ漢字圏の中国では左傍線を引くことが多いのだそうです。
それを聞いて、少し中国の人に親近感を覚えるのと、「左傍線仲間」を探してみたいなぁと思ったりしました。
また、「図書館本への書きこみ」を調べた際、以下の本を見つけました。
「なぜ書きこむのか?」も興味があるテーマなので、これもまた読んでみようと考えています。
ということで、『なぜ傍線を右側に引くのか?』でした!以上です、ではまた!