「いい包丁が欲しい」と思うことってないでしょうか?
いい包丁の意味は切れ味、機能性かと思いますが、それに加えて「刃紋が美しい」「歴史がある」といいなぁと思っていました。
昨年末に届いた「二唐にがら刃物鍛造所」さんの美しい包丁を紹介したいと思います。
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①「刃紋」の美しい包丁が欲しい
「刃紋」の美しい包丁が欲しいなら、ダマスカス包丁*1などがふつうに売られています。
この「ダマスカス」の安物を1本買い(みためは綺麗だし、全然問題はない)、後はもらいものの包丁などでごまかしていましたが、昨年、包丁の柄が壊れたのをきっかけに、1本だけいい包丁が欲しいと思うようになりました。
②「二唐刃物鍛造所」の暗紋シリーズ
ネットのきれいな包丁に目移りするなか、オーダーしてみたいと思ったのが二唐刃物鍛造所さんの『暗紋』という包丁。
単純に「綺麗だな~」というみための美しさと、藩政時代からの製造という歴史の古さが購入する決め手に。
この包丁が作られている弘前市にある岩木山山麓では、大昔から製鉄が盛んだったということで、きれいな水、ふき下ろす風が製鉄に適した土地だったのかと想像しています。
二唐さんのHPをみると、
【350年の伝統を受け継ぐ、日本有数の刀鍛冶の名門】この歴史を誇る津軽打刃物の一つに、二唐刃物鍛造所があります。
二唐家は津軽藩より作刀を命ぜられて以来350年の伝統を受け継ぐ日本有数の刀鍛冶の名門であり、代表者は刀匠の1人として刀を打ち続けてきました。
昭和になっても刀匠「二唐国俊」は折にふれ、数々の栄誉に輝いてきました。
そして、時代とともに伝来の作刀技術を戦前は軍刀に、戦後は刃物に特に包丁造りに注いできました。作刀は昭和40年に営業品目から外されていますが、地鉄に鋼を付け、鋼を叩いて叩き抜く本打ち包丁に生かされ、弊社製品は平成19年12月「青森県伝統工芸品」に認定されました。引用:二唐刃物鍛造所のHP 「企業情報」より
とあり、時代の流れとともに日本刀から包丁に軸足を移されているようです。
「日本刀」の血を引く包丁なら切れ味もいいかな?ということで、早速オーダーしてみました。
③注文の仕方
◯HPのメールフォームからの問い合わせ。ショッピングカートは無く、メールのやり取りから。
◯青森県産品「まごころふるさと便」というサイトでも買うことができます。
(しかし、値段が「二唐」さんで買うのとではだいぶ違います。でも、すぐ手に入れたい人はここで購入するのがいいのかも。)
【納期】
HPではオーダーメードのため、納品まで2ケ月とありました。私の場合、6月末に注文して12月末の納品でした。4-6ケ月くらい待つ必要があるかもしれません。
④使い心地など
注文したのは家庭用の暗紋「三徳包丁」(税抜41000)、両刃。
片刃にしたいなどは注文時に相談可能。
このグルグルとした紋様は、25層「鋼」を重ねることで生み出されるのだそうです。手打ちのため、1つとして同じ模様は作れないとありました。
素材は、鋼・クロム・タングステンなど。
メールには「ステレンスがベース」と書かれていたので、鋼+クロムでステンレス鋼なのか?素材のことはあまりわかりませんが。
二唐では、一般的に用いられる白鋼にクロムやタングステンを加えた高級素材である青鋼あおはがね(青紙)*2を、標準仕様。どの製品においても、青鋼ならではの切れ味をご堪能いただけ、また、持続性やメンテナンス性にも大変優れております。
引用:「二唐の包丁」より
思いのほか、人工的な刃紋に驚きます
何となくクリムトの絵画みたい。
これも使いこむうち模様が薄くなっていくので、こんなに明瞭なのも最初だからでしょう。
一番下に貼ったyoutubeの映像などは、使いこんだのか刃紋が薄いです。
包丁自体に重みがあるのもあり(今までの包丁より20g重い。その分、金属が密なのか)、ストンと切れます。
斬鉄剣もどきの空中のテッシュを斬るようなのを想像していましたが、質実剛健、しっかりしたバランスのいい包丁のよう。丈夫で長く使えそう。
今までのなまくらとは違いよく切れるので、気をつけなければ。
最後に
少々オーダーしてから時間はかかりますが、自分だけの1本って嬉しいものです(初めてだし)。
今はまだおっかなびっくりで使っていますが、切れ味や良さに関してはおいおい分かってくるのでしょう。
手入れに関しては(錆にくそうな気はしますが)、いい状態を保つためにもふきんで水を拭き取る、カラッとさせるのが良いようです。
また期限なしの「刃物研ぎサービス券」も1枚もらえます。
ということで、『刃紋の美しい暗紋包丁をオーダーする』でした!以上です、ではまた!