昨年、中津川市を訪れた際、立派な神社を見かけました。
有名な神社かな?と思い参拝させて頂いたところ、「天洞岩てんどういわ」という巨岩があったり、「神体文字」の御朱印を頂けたりのとても珍しい神社でした。
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【謎①】『大きな岩』(「天洞岩」をはじめ巨岩がゴロゴロ)
昨年、「博石館はくせきかん」という石のテーマパークに行く途中、大きな朱塗りの鳥居を見かけました。
しかもよく見ると、神社の上の方が山になっていて大きな石があるようです。
(ご神体の石かな‥?)
‥ということで、帰途、お参りをさせて頂きました。
入り口には赤鳥居と立派な石段。石段を登るとそこには「天祐てんゆう稲荷神社」という神社があり、その左側は「大洞院だいとういん」というお寺になっていました。
「大洞院」wikipedia 大野 一将 , CC 表示-継承 4.0, Link
【左側】本堂 【中央】「天洞岩」
境内には目立って大きな石があり、「天洞てんどう岩」という名前がつけられていました(この石はお参りすると願いが叶うパワースポットといわれていることを後で知りました。これ以外にも巨岩はたくさんあるので、みんなパワースポットになっちゃいそうですが‥)
お寺の関係者(?)の方によれば、「石はペグマタイトで川へずっと続いていってる」ということでした。「ペグマタイト」と言われ、少し面食らったのですが花崗岩くらいのゆるい理解でいいのかな?
見てみると少し山の上にもう1つ大きな石があります。そちらにも近づいてみます
「天洞石」と質は同じ?(地表に出てからがすごく長いのか風化を感じる岩肌)
「巨岩信仰」というのか、大きな岩を有難がるのを昔は不思議に思っていました(タダノ石ジャナイノ?って)。最近やっと、巨大な岩に生命力を感じる、というのが少し理解できる心持ちになってきました。
私はこの岩で引き返してしまったのですが、実はさらに山の上に行けて、そうすると「奥の院」があり、恵那峡を見晴らす展望が楽しめたようです。
中津川なかつがわ市、恵那市はこうした巨岩や珍しい鉱物が多いところで、名勝「恵那峡えなきょう」にも大きな岩がゴロゴロしていてそれが観光名所になっています。
【謎②】『紅岩』
もう1つ、途中気になっていたものがありました。神社の背後にある山のコレ。
この岩、遠くからでも物凄くよく目立ちます。
最初見た時は、ブルーシートみたいな覆いでも被せているのか?と思ったほど。あまりの異様さにこっちの目もついカッーと見開いてしまいます。
実はこの岩、岐阜県の天然記念物「紅岩べにいわ」というものでした。*1
そしてこの色はダイダイゴケというコケの色なのだとか(えぇ‥)。神社からはこの「紅岩」登山ができて、素晴らしい眺望とオレンジ色のコケが楽しめるのだそうです。*2
【謎③】『神体文字』の御朱印
さて、もう1つ変わっていたのが「天祐稲荷」のご朱印でした。
お姫さまや宝珠の図柄がとても印象的ですが、特にこの左の方。
「神代しんだい文字」で書かれてます。今までかって見たことない珍しいご朱印に興奮を覚えます(笑) 下には「古代ホツマ文字」の文字。
現地で御朱印情報をスマホで見ていて、これが出てきたので本当に驚きました。
ただ、現在はこれを書かれている住職の方が少し体調をくずされていて、社務所も閉じているので頂きづらい状況でした。
たまたま声をかけて下さった関係者の方が、「書置き」を探してくれたので本当に有難かったです(また石段下にある「門前茶屋」さんで聞いても同じように親切に教えて頂けます)
社務所の中に貼られていたもの(一番左には「サムハラ」の朱印)
「神代文字」って、漢字以前に存在したといわれる真偽不明の「古代の文字」です。
江戸時代から肯定派(平田篤胤とか)否定派(本居宣長とか)がいて真偽が争われたようですが、否定派が多数です。
いくつかの種類があり、日本語の50音に対応していたり、ハングル文字ぽいの、亀卜きぼくのひびわれ由来ものなど、見ていると何とも不思議な気持ちになるものです。
オシテ(ホツマ文字)
「天祐山 大洞院」
この珍しいお寺と神社ですが、開山は昭和38年とまだ新しいのだそうです。
「恵那峡」を望むこの地に先代が創建され、その先代住職さんは霊力がある、ととても有名だったようで、現在でもお参りをされる方が多いのだそうです(私もそうしたお参りの人と思ってもらえたみたい?)
今回は初見だったので、さらっと帰ってきてしまいましたが、また次回訪ねた時は、もう少し詳しくお話を聞いてみたいと思っています。
特に「神代文字」の話を!(住職さんのお体の回復を心からお祈りします)
最後に
この恵那峡のそばは、巨岩にパワースポット、ダイダイゴケに神代文字と‥色々つまった個人的にとても面白い場所でした。
「神代文字」とか「古史古伝」*3をチラッと目にすることはあっても、それを実際に読んでたり、取り入れている、という人に会ったことはないので、私の中では大発見(?)でした。
私自身は「神代文字」にも「古史古伝」にも実は興味はうすいのです。
でも、興味を持てるってこと自体が才能だと思うので、それらに興味を持てるってことは私にはない才能がある人なわけで、その人に対する関心を覚えます。
(そういえば昨年、根尾谷ねおだに*4で聞いた、UFOと「飛騨王朝」*5の話も面白かったなぁ‥)
‥ということで「ロマン」を感じた方はまたいつの日かぜひ訪れてみて下さい!