昨年、中津川市を訪れた際、立派な神社を見かけました。
有名な神社かな?と思い参拝させて頂いたところ、「天洞岩てんどういわ」という巨岩があったり、神代(じんだい・かみよ)文字の御朱印を頂けたりのとても珍しい神社でした。
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【謎①】巨岩がゴロゴロ(天洞岩など)
昨年、博石館(はくせきかん)という石のテーマパークに行く途中、大きな朱塗りの鳥居を見かけました。
しかもよく見ると、神社の上の方が山になっていて大きな石があるようです。
(ご神体の石かな?)
ということで、帰途、お参りをさせて頂きました。
入り口には赤鳥居と立派な石段。石段を登るとそこには天祐(てんゆう)稲荷神社という神社があり、その左側は大洞院(だいとういん)というお寺になっていました。
境内には目立つ大きな岩があり、天洞岩(てんどういわ)という名前がつけられていました。
この石はお参りすると願いが叶うパワースポットといわれていることを後で知りました。
これ以外にも巨岩はたくさんあるのでみんなパワースポットになっちゃいそうですが。
お寺の関係者の方によれば、
「石はペグマタイトで、川へずっと続いていってる」ということで、’ペグマタイト’と言われ、少し面食らったのですが花崗岩くらいのゆるい理解でいいのかな?
見てみると少し山の上にもう1つ大きな石があり、そちらにも近づいてみます
巨岩信仰というのかこうした大きな岩を有難がるのを昔は不思議に思っていましたが(ただの石じゃないの?という)、最近やっと、巨大な岩に生命力を感じるというのを少し理解できる気持ちになってきたり。
私はこの岩で引き返してしまったのですが、実はさらに山の上に行けて、そうすると「奥の院」があり、恵那峡を見晴らす展望が楽しめたようです。
中津川なかつがわ市、恵那市はこうした巨岩や珍しい鉱物が多いところで、名勝・恵那峡(えなきょう)にも大きな岩がゴロゴロしていてそれが観光名所になっています。
【謎②】「紅岩」
もう1つ、途中気になっていたものがありました。神社の背後にある山のコレ。
この岩、遠くからでも物凄くよく目立ち、目がクギづけになります。
最初見た時はブルーシート的な覆いでも被せているのか?と思ったほど。昔から目印になっていた岩、と聞いて納得。
実はこの岩、岐阜県の天然記念物・紅岩(べにいわ)というもので、このオレンジ色はダイダイゴケというコケの色なのだとか(えぇ)。*1
神社からはこの紅岩登山ができて、素晴らしい眺望とオレンジ色のコケが楽しめるのだそうです。*2
【謎③】「神体文字」の御朱印
さて、もう1つ変わっていたのが「天祐稲荷」のご朱印でした。
お姫さまや宝珠の図柄がとても印象的ですが、特にこの左のほう、神代文字で書かれてます。今までかって見たことない珍しいご朱印に大興奮です。
現地で、御朱印情報をスマホで見た際、これが出てきたので本当に驚きました。ただ、現在はこれを書かれている住職の方が少し体調をくずされていて、社務所も閉じているので頂きづらい状況でした。
たまたま声をかけて下さった関係者の方が、書置きを探してくれたので本当に有難かったです。
(また石段下にある「門前茶屋」さんで聞いても同じように親切に教えて頂けます)。
神代文字とは、漢字以前に存在したといわれる真偽不明の古代の文字で、
江戸時代から肯定派(平田篤胤とか)否定派(本居宣長とか)がいて真偽が争われ、否定派が多数なのですが、
いくつかの種類があり、日本語の50音に対応していたり、ハングル文字ぽいの、亀卜(きぼく)のひびわれ由来ものなど、見ていると何とも不思議な気持ちになるものです。
天祐山 大洞院について
この珍しいお寺と神社ですが、開山は昭和38年とまだ新しいのだそうです。
恵那峡を望むこの地に先代が創建され、その先代住職さんは霊力がある、ととても有名だったようで、現在でもお参りをされる方が多いのだそうです。
私もそうしたお参りの人と思ってもらえたよう。
今回は初見だったので、さらっと帰ってきてしまいましたが、また次回訪ねた時は、もう少し詳しくお話を聞いてみたいと思っています。
特に「神代文字」の話を!
(住職さんのお体の回復を心からお祈りします。)
最後に
この恵那峡のそばは、巨岩にパワースポット、ダイダイゴケ(紅岩)、神代文字と色々つまった個人的にとても面白い場所でした。
「神代文字」とか「古史古伝」*3をチラッと目にすることはあっても、それを実際に読んでたり、取り入れているという人に出会ったことはないので、私の中では大発見でした。
ということで、同じように古代ロマンを感じた方はぜひ訪れてみて下さい!