読書
図書館の蔵書はいったいどのように選ばれ、購入されているのか? ここでは(毎月納入の本ではなく)、利用者から希望があった本がどのように購入を決定されているのか?の体験談を書いています。 ①図書館での体験 ②図書館からの回答 ③選定方法(月毎の納入本…
『マイメロディのマイセラピー』という、「うーん、何でしょ?それは?」という全く内容の想像がつかない本があります。 タイトルを言うのも少し恥ずかしかったこの本ですが、実際書かれていることについて載せました。 『マイメロディのマイセラピー』宝島…
中国にも日本と同じく、石を鑑賞する文化があります。 日本でも趣ある石を庭に置いたり、室内に飾ったりしますが、こうした「水石すいせき」はもともとは中国伝来。 枯淡な日本の石と違い、中国は国土が広いせいか好みのせいか、ぐにゃぐにゃしたもの・変っ…
『秀頼の首』という入手の難しい本があります。この本、1980年の大阪城の発掘調査で、豊臣秀頼(1593-1615)の可能性のある頭蓋骨を発見し、その異様な埋葬の状況を記した書物です。 しかし内容を知りたいと思ってもレビューも少なく、どんなことが書かれて…
名古屋が舞台の殺人事件と聞いて、えっ、勝地の少ない名古屋のいったいどこで殺人が?と興味を持つ人も多いかと思います。 先日、その名古屋で起きた殺人を描いた、昭和3年発表の『大雷雨夜よるの殺人』(小酒井不木ふぼく・1890-1929)*1という作品を読みま…
先日、気になっていた、『中世ふしぎ絵巻』というまるで絵巻のような本を買いました。 なかみが想像しづらく、タイトルの怪しさ、表紙のイラストとともに???だったのですが、今回はこの本の内容について書いてみたいと思います。 『中世ふしぎ絵巻』 開け…
今年、刊行されたばかりの『神秘のユニコーン辞典』(2021年7月刊)という本があります。 まるまる1冊ユニコーンの本ということも珍しく、外装のキラキラさ、美本っぷりに思わず手に取り、買ってきました。今回はこの本の内容について書いています。 ①美本…
平安時代は、放置死体が特に多かった時代のようです。平安京やその周辺には死体がゴロゴロする場所もあったと伝わります。 なぜ死体をすてるのか?ごく近所にすてる事すらあったようですが、それは心理的に問題はないのか?といった疑問を主に『死者たちの中…
今年(2021年)刊行された本の中に『土葬の村』という本があります。30年に渡り、土葬を追った記録ということで大変期待をしていました。 内容は、村落共同体の土葬を直接取材したもので、その取材された土葬はもうその村最後の土葬になるのではないか?と思…
昔のノート・日記・記録を大事に取っている方はいるでしょうか?私は20年前からのノートをとっていて、ごくたまに見返すことがあります。 今回はそのノートから、心に残った文章・名言・発言、短歌・俳句などを拾いました。 20年という月日を経てもなお、ド…
耳鳴り・難聴で、人知れず悩んでいる方は多いかと思います。そうした方向けの、聴力・耳鳴り改善CDを書店などで目にすることがあります。しかし、実際どうなの?効果はあるの?という、実際に使った感想、効果、内容の違いなどを紹介してみたい、と思います…
『名古屋渋ビル手帖』という可愛らしい小冊子があります。名古屋市内の渋~いビルをめぐって、写真と文章で紹介したもので、2013年から時おり発刊されるこの本を毎回楽しみにしています。 今回は、ビル愛がつまったこのこの可愛い小冊子を紹介したいと思いま…
「高速ジャンクション」、上から見ると実に綺麗ですが、それ以外、一体どーやって鑑賞するのか? こうした悩みに応えてくれたのが、2019年に発売された『高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法』(講談社2019)という本でした。 今回は、この書籍の内容・魅力に…
今話題の『るるぶ 宇宙』を読みました。正直、想像の斜め上を行く内容でとまどったのですが、書いてある内容、面白い部分などを抜粋しています。 近年、宇宙での発見・映像をニュースでよく目にしますが、全体としての宇宙計画も分かり、実際に宇宙に行きた…
昨年から、ライデン国立古代博物館所蔵の「古代エジプト展」が巡回していますが、その会場で見かけて気になった『ミイラ学 エジプトミイラ職人の秘密』というミイラの絵本について紹介したいと思います。4月16日からいよいよ東京展が始まりますが、会場で、…
先日、『古代メソポタミア飯』という面白い本を見つけました。古代メシレシピを紹介する本で、料理の写真もとても美味しそうでした。古代エジプトなどに比べるとイメージの薄い(?)「古代メソポタミア」ですが、何食べていたのかとても気になります。本の…
小説などに出てくる「座敷牢」の実際が知りたくて、明治大正時代の記録『精神病者私宅監置ノ實況及び其統計的觀察』を読んでみた【後編】になります。 読んで驚いた例、思ったことなどを書いて行きたいと思います。 butuyokuko.hatenablog.com 【驚く例①】 …
昔の小説を読んでいて、座敷牢や土蔵の牢に監禁されるなどの設定を目にしたことはないでしょうか?座敷牢や土蔵の牢のインパクトは大きいのですが、実際に目にしたことはないのでどこまでも想像のものでした。 今回、明治大正のいわゆる「座敷牢」を実地調査…
本やプリントに傍線を引くことってありますね。 縦書きの場合、右に傍線を引く人がほとんどかと思います。左に傍線を引く私は、最近まであまり気にかけていませんでした。 しかし、図書館本の書きこみをじっくりみると、世の中、圧倒的に右傍線派ばかりとい…
昔持っていたマンガをもう1度よみたくなって大人買いする。あるかと思います!そんなこと。 キンドルで買えればそれでもいいですが無かったりで、最近、中古で数冊手に入れました。購入した奈知未佐子、こいわ美保子、中津賢也、諸星大二郎のマンガ本を載せ…
タイトルの勝小吉(1802-1850)は、勝海舟のお父さんです。その著『夢酔独言』は小吉の自叙伝で、生涯不良旗本として恐れられ、「したい事をして死ぬ覚悟」「切死の覚悟・こわいものなし」のムチャをした記録です。 (どこまでが本当なのか‥、少し盛ったりは…
書店などでタイトルの面白さに、つい本を手に取ってしまうことってありますね。 今回は、「ナンダコレ?」って思わず見てしまう、面白い本のタイトルを集めました! ①2つの「タイトル」 ②昔、本の「タイトル」を集めていた ③どういう「タイトル」に心ひかれ…
『心が戦慄するようなノンフィクションを読みたい!』の続編です。 ③回目は【歴史・民俗編】で、『日本残酷物語』『おあむおきく物語』の2冊をとりあげました。 butuyokuko.hatenablog.com ①『日本残酷物語①-⑤』(平凡社 S34-36) ② 『おあむ物語・おきく…
前回の「心が戦慄するようなノンフィクションが読みたい!①」の続きです。今回は、ノンフィクションの王「戦争」を取り上げます。「戦記物」ってすごくたくさんありますが、特に心に残った作品、「零戦の空戦記」「インパール・ビルマでの戦い」「捕虜収容所…
タイトル通り、「ノンフィクション」が好きです。このジャンル、そんなに作品数が多いとは思わないのですが、毎年、良書探しに苦労します。今回はその「ノンフィクション本」の中でも魂がふるえた本を紹介したいと思います。 『ノンフィクション』の捉え方 ①…