思わず手に取る面白い『本のタイトル』を集めました!【日本タイトルだけ大賞】【笑えるタイトル】【何だこれ?タイトル】
書店などでタイトルの面白さに、つい本を手に取ってしまうことってありますね。
今回は、「ナンダコレ?」って思わず見てしまう、面白い本のタイトルを集めました!
①2つの「タイトル」
最近ずーっと面白いと思っているタイトルが2つあります。
1つは、『あなたのことはそれほど』(いくえみ綾)。
もともと漫画で、その後ドラマ化されてから、タイトルを知りました。
もう1つ、『わたし以外みんなバカ』(かたおかみさお)という、これも漫画のタイトル(現在web上で連載中)。
『あなたのことは』は、最初そこまでだったのですが、何度もタイトルを反芻するうちにじわじわくるというか、(これはいいタイトルだな)、と。
『わたし以外みんなバカ』は、(そう考えてそうな)思い当たる人がいるぞ!と、ピンときたことから。結果、無料で読めるところを探し、思わず読んでしまいました。
「タイトル」の力ってすごい!
②昔、本の「タイトル」を集めていた
そういえば昔、本の「タイトル」を集めていたのを思い出しました。
なぜ、そんなことをしてたかって?面白かったからに決まってます!
当時はネット検索ではなく、本屋さんで「解説目録」をもらって、自分でチェックをして探す、という努力をしていました。
出版社各社の「解説目録」を揃えて、更新される度(1年ごととか)、またもらいに行ってはチェックする、作業を繰り返していました。
(今は「解説目録」をもらうこともなくなり、「タイトル」収集もやめてしまいましたが‥。)
感じとしては、2000年位からの「新書ブーム」で、新書のタイトルがよりキャッチーになり、「ナンダコレ?本」も増えた印象です。
(例 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』2005など)
Ulrike LeoneによるPixabayからの画像
③どういう「タイトル」に心ひかれるのか?
どういう「タイトル」が面白いのか、笑えるのか、を分類してみました。
①単刀直入で面白いもの
例 『みんなちがって、みんなダメ』
②ちょっと考えるとじわじわくるもの
例 『放屁という覚醒 (人類学的放屁論のフィールド)』
③言葉の羅列の意味不明なもの
例 『UFOとローマ法王、そして自然栽培』
④疑問形、問いかけてくるもの
例 『メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか』
⑤つっこみをいれたくなるもの
例 『奥ノ細道・オブ・ザ・デッド』
⑥美しいタイトル
例 『哀愁の町に霧が降るのだ』
④『日本タイトルだけ大賞』のこと
本の「タイトル」を調べるうちに、「日本タイトルだけ大賞」というものがあり、2009年から開催され、好評だということがわかりました。
その年の面白い「タイトル」をノミネートし、大賞、選考委員個人賞、残念賞などを選んで、表彰するという趣旨のものです。
(選考方法は、一般投票(ツイッター、サイトから)と、選考委員会の協議。)
そんなことをしてるとはついぞ知りませんでした!
サイトの面白い「タイトル」を見ていたら、「タイトル集め」をしていた初心のころ(?)を思い出し、愉しくなりました。
しかし、ノミネート作品だけでも数百くらい?スクロールだけでも大変かもしれません!
⑤声に出して読みたい「タイトル」
以下に、個人的に気に入った「タイトル」を載せました。
できたら、声に出して読んでほしいくらい(黙読とはまた違うから)。
『日本タイトルだけ大賞』から
- 『 メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか 』(明川哲也)
- 『前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 』(濱野智史)
- 『変な学術研究〈1〉光るウサギ、火星人のおなら、叫ぶ冷凍庫』(エドゥアール・ロネ)
- 『奥ノ細道・オブ・ザ・デッド』(森 晶麿)
- 『放屁という覚醒 (人類学的放屁論のフィールド) 』(小馬徹)
- 『「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】』(小宮一慶)
- 『写真と童話で訪れる北欧(スカンジナビア)と関節リウマチの話』(吉永泰彦 、槇野博史)
- 『今夜もカネで解決だ』(ジェーン・スー)
- 『みんなちがって、みんなダメ』(中田考)
- 『ムー公式 実践・超日常英会話』(2017) ←これを書いてたら、欲しくなって、思わずアマゾンで買ってしまいました。
- 『UFOとローマ法王、そして自然栽培』(高野誠鮮)
- 『永遠のエロ』(睦月影郎)
- 『「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか』(布施英利)
- 『31年ぶりにムショを出た―私と過ごした1000人の殺人者たち 』(金原龍一)
- 『ブッダのいる女子会 よいのです。人生は悩めるものなのです。』(柾屋光里)
(昔の自分の)「タイトル収集リスト」から
- 『厄除詩集』(井伏鱒二)
- 『粗にして野だが卑ではない』(城山三郎)
- 『かぶいて候』(隆慶一郎)
- 『山本さんもと五郎左衛門退散仕つかまつる』(稲垣足穂)
- 『われに万古の心あり』(松本健一)
- 『地球を弔ふ』(中山忠直) 昭和13年発行のSF詩集
- 『ここではないどこかへ』(モナ・シンプソン)
- 『春にして君をはなれ』(アガサ・クリスティ)
- 『後は昔の記』(林菫伯)
- 『人間との交際』(1788 ドイツ)
- 『キューバについて私が知っている2・3の事柄』(英・19C出版の本?)
- 『世界が終わっても気にすんな 俺の店は開いている』(3代目魚武濱田成夫)
- 『美は乱調にあり』(瀬戸内寂聞)
- 『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』(サリンジャー)
- 『独立機関銃隊いまだ猛射中なり』(坂口一郎)(1941年出版)
- 『4000万歩の男』(井上ひさし)
- 『俺のことなら放っといて』(中村伸郎)
- 『ライ麦畑でつかまえて』(サリンジャー)
- 『他人と深く関わらずに生きるには』(池田清彦)
- 『全ての男は消耗品である』(村上龍)
- 『ニンジャスレイヤー』「第一部 ネオサイタマ炎上」「第二部 キョート殺伐都市」「第三部 不滅のニンジャソウル」「第四部 エイジ・オブ・マッポーカリプス」(ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ)
⑥著作権
何となく気になったので、調べてみました。
ちなみに、書名には基本的に著作権がない、ということでした。だから、同じタイトルもありえる、と(が、長いタイトルが一言一句同じだと、さすがに問題になるかも?)。
最後に
タイトルからは、色々なシグナルが出ています。今回は、「笑える」「ナンダコレ?」を特に取り上げました。
こうして色々なタイトルを見てきましたが、「色んな意見、色んな考え方があっていいのだ」、とタイトルに勇気をもらった感じです。
これからも、本探しをしていこうと思います。笑えるタイトル探しとともに。
…ということで、『思わず手に取る面白い本の「タイトル」を集めました!』でした!以上です、ではまた!
【おまけ】 100均で見つけたミニ本(メモも書けるけれど、インテリアグッズ)。
よくよく見ると、『Calling Devils』と書いてある(100円で悪魔が召喚できるなら安いもの。しめしめ…。)
以下のブログでは、「面白い名言、文章」などを抜き出しています。