「足王社あしおうしゃ」という足腰の神様をお祀りする神社が、愛知県日進市の白山宮はくさんぐうの境内にあります。注目すべきはその斬新な社殿で、まるでキノコ?のようなアートな建物にクギづけになってきました!(2020年4月)
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①白山宮とは
名古屋市の東隣り・日進にっしん市の少し小高い山の上に白山宮はあります。由緒書やウィキなどを読むと、境内*1やその付近に古墳があることから、古墳時代やそれ以前にさかのぼる古社ではないかとされています(創始は不明。式内社ではない)。
主祭神は、菊理媛命きくりひめのみこと、伊弉冉尊いざなみのみこと、大巳貴命おおなむぢのみこと。配祀神*2は、大山祇神おおやまづみのかみ、木花開耶姫命このはなさくやひめのみこと、稲田姫命いなだひめのみことの6柱で、この中の菊理媛命と伊弉冉尊が、加賀の白山神社から勧請されてきた神様ということでしょうか。
ご利益は、縁結び、家内安全、商売繁盛などで、境内の足王社は足腰の神様。同じく境内の香良洲からす神社は、婦人病などにご利益があるといいます。
②境内の足王社
‥ということで、本殿東側の見たかった「足王社」に参拝します。
この「足王社」、足腰がらみでサッカー関係者に人気で、「サッカー神社」と呼ばれて、参拝する人が絶えません。
この日もサッカー少年とお母さまが長い間、参拝をされていて、写真を撮りたい私はずっと待機をしていました(しかし、未来ある少年の方が私よりずっと大事である)。
本当に神秘的なキノコ‥、いやもとい社殿。計算されたカーブの妙、木の味わい、インパクトがありつつもシンプルであること。ほんとうに面白い建物だなぁと、じーとみつめていました。
社殿真ん中には、額のようなものが嵌められていましたが、これは何だかよく分かりませんでした。
そして、お金をおさめて「撫で布ふ」というものを頂き、石を撫でるようです。
しかし、その「痛みとり石」とやらはいったいどこに?と思いつつ、紙を読むとどうもこの裏側にある様子。半信半疑で裏側にまわりこみ、木の回廊を進んでいくと‥
ありました、痛みとり石が!(見せてもらえるんですね) 意外にも小ぶりな、3山の形をした面白い石でした。
(この石は何石なんだろう?としばらく見ていたのですが、ちょっと分からず。石に詳しい方がみえたら、ぜひ教えてほしいです!)
さて、この足王社、お祀りされている神様は、足名椎神あしなづちのかみという足に関わる神様でした*3。
このスタイリッシュ社殿、設計はいったい誰が?ととても気になっていたのですが、名古屋市にあるAUAU建築研究所の鵜飼昭年さんと、望月大地さんが手がけられたということでした(完成は2017年)。
AUAU建築研究所
また、2020年の「グッドデザイン賞」受賞作品にも選ばれています。
③お守りなど
白山宮さんは、お守りの数が相当多いのですが、やはり目を引くのは、3本足の八咫烏やたがらすが描かれた「サッカー日本代表エンブレム守」(日本サッカー協会公認)や「スポーツ守り」など。
個人的には、境内・香良洲神社の「姫守」がお姫様の図柄でとても可愛いらしかったので、今度行ったら、戴こうかな、と考えています(お守りは、下記の白山宮さんのHPで購入することも可能です)。
また御朱印もたくさんあり、疫病退散の「アマビエ」の他、「ヨゲンノトリ」が珍しかったので、こちらを頂いてきました。
最後に
‥ということで、白山宮にお参りをしてきました。
緑豊かな社叢に古墳。ほどよい見晴らしとシイタケそっくりのアートな社殿。水石すいせきを彷彿とさせる「痛み取り石」。「サッカーお守り」をはじめたくさんのお守り‥と、見どころたくさんの意外なスポットであることが分かりました(なかなか楽しい)。
また姫守を頂きにお参りしたいなと思いながら‥、以上、『椎茸シイタケみたいな神社に衝撃を受ける』でした!ではまた。