物欲子(ぶつよくこ)のブログ

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(おもに)物欲ぶつよくの記

食べられるおみくじ【瓢箪山稲荷の辻占ひょうたん笹】(東大阪市)【諸江屋の辻占菓子】(金沢市)など

フォーチュンクッキーとか「辻占つじうら菓子」と呼ばれるお菓子があります。

外側がせんべいやモナカなど食べれる素材で、割るとおみくじが入っているというものです。

今回は先日買ったおみくじせんべいと以前に食べた瓢箪山ひょうたんやま稲荷の辻占』(大阪)、『諸江屋もろえやの辻占金沢市)を合わせて紹介しています。

『おみくじせんべい』(販売:オクアキ(株))

 

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おみくじせんべい

上は先日、関ケ原岐阜県で買ったもの。これぞまさしくフォーチュンクッキーというもので、ひしゃげた甘い味噌煎餅の中に’おみくじ’が入っています。

「天下分け目の関ケ原」というシールが貼られているので、「武将占いかも?」と実は少しワクワクしながら買ったのですが。

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割るとおみくじの紙が出てくる

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おみくじの内容

書かれていることがとても実用的な感じのおみくじで、昔の新聞に載っていた「運勢占い」のよう。

そして、味噌煎餅が予期せぬ美味しさでびっくりしたり。

 

②『瓢箪山稲荷の辻占瓢箪笹』(東大阪市

 

瓢箪山稲荷は、’辻占総本社’という名前の通り、今でも「辻占」をしてもらえる珍しい神社で、授与される「辻占みくじ」もこれまた珍しいものです。*1

下は「辻占瓢箪ひょうたん(1500円)という名で、造花の笹に食べられるひょうたん形の最中がつく、みための面白いもの。

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造花の笹はかなり大きく70㎝くらいはあっただろうか

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ひょうたんの5色の色は風水の「五行」の色を表している

このひょうたん型の最中を割ると’おみくじ’が出てくるのですが、

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中に入っていたおみくじ

シンプルな一言が力強く、古風な味わい。紙の切り方もがまちまち、色どりもまちまちなのが面白いです。

 

③『諸江屋の辻占菓子』(金沢市

 

北陸(特に金沢)では、今もお正月に辻占菓子が売られます

「森八もりはち」金沢市)「うら田」(金沢市)「むらもと」(白山市)、特に種類が多い「諸江屋」さん。

これら「辻占菓子」は通年ではなく、期間限定で12月頃に購入する形で、購入時期以外、ネットに載せないお店もあります。

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諸江屋さんのパンフより 右は「辻占福寿草

諸江屋の辻占福寿草」は、お花みたいな煎餅の中に「辻占」が入ったお菓子で、淡くてきれいな色の「巾着包み」が可愛いもの(12個入り)

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「辻占福寿草」の中のおみくじの紙

こうした「辻占」が妙に謎めいていたり、艶っぽかったりするのは宴席用に「花街」で売られた歴史があるからといいます。

上の写真にある辻占のように「きてほしい」なんて書かれてたら、どきりとしてしまいますが、「きてほしい」に描かれているのは’合羽‘の絵で「着て欲しい」と、「(恰好いい人に)来て欲しい」をかけているのだとか。

こうした「中紙の解釈」の一部は、諸江屋さんのHPで見ることができ、そこにはこれらの’辻占’の文章は、実は明治時代の「謎かけ本」を使用しているということ。その解釈は個々が自由にしたらいいのではないか?ということも書かれています。

他にも諸江屋さんには、「福徳せんべい」「ふくとこ宝船」などの可愛らしいお菓子も。

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福徳せんべい 引用:諸江屋さんのHPより

福徳せんべいは、打出の小槌型の最中に縁起物の人形など30種類が入ったもの。

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ふくとこ宝船 引用:諸江屋さんのHPより

ふくとこ宝船は、宝船型の最中に小さい七福神が入ったもの。

 

最後に

 

ということで、食べられるおみくじを見てきました。

最初は「辻占」だけが売られていて、後から辻占を食べ物にはりつけて売ることが始まったようですが、食べる楽しみ・運勢を見る楽しみ、2つの楽しみがある素敵なお菓子だなぁと思ってみています。

また、おみくじについては書きたいなと思いながら、以上、『食べれるおみくじ』でした!ではまた!

今回は、下記ブログの続編となっています。

butuyokuko.hatenablog.com

*1:神社裏手の辻で、そこを通る人の性別年齢、服装、様子・言葉、乗り物、連れなどを観察して、運勢を占って頂ける。要予約で、宮司さんに見てもらえる。